「世界水泳」とは、世界トップレベルの水泳選手が集結する、権威ある競技会です。2001年からは基本的に2年に1度開催されていて、世界各国でハイレベルな戦いが繰り広げられています。
この記事では、「世界水泳2023」についてご紹介。大会概要や、放送・配信の予定、出場するおもな日本人選手などを詳しく解説します。
目次
- 「世界水泳」とは?今年は福岡で開催
- 2023年の開催はいつ?放送や配信はある?
- 「世界水泳2023」の競技とは?出場する日本人選手は?
- まとめ
「世界水泳」とは?今年は福岡で開催
「世界水泳」の正式名は「世界水泳選手権」。主催するのは世界水泳連盟(World Aquatics)です。世界水泳は、水泳界では夏季オリンピックに次ぐ重要な競技会。数多くの世界レコードが、「世界水泳」から生まれています。
第1回は1973年に開催されましたが、かつては2年から5年の間で不定期に行われていたため、2023年で20度目の開催となっています。2001年の第9回福岡大会以降は、夏季オリンピックの前年と翌年で、基本的に2年に1度行われています。2022年以前の大会は、世界水泳連盟の前身である国際水泳連盟(FINA)が主催していました。
2023年に日本で行われる最新の大会が、「世界水泳選手権2023福岡大会」です。福岡市での開催は、アジア初開催となった2001年大会から22年ぶり2回目となります。「2023福岡大会」では、約200ヵ国・地域より約2400人が参加予定で、世界最高のスイマーが一堂に会します。また、東京オリンピック2020では不可能だった有観客にて各試合を催し、約40万から50万人が来場する見込みです。
2023年の開催はいつ?放送や配信はある?
「世界水泳2023」の開催日程は、2023年7月14日~7月30日の17日間の予定です。各競技の試合日程は、以下の記事をご覧ください。
放送はある?
「世界水泳2023」は、テレビ朝日系列の地上波・BS・CSで放送されます。地上波では競泳決勝を8夜連続ゴールデン帯で放送するほか、アーティスティックスイミング決勝も視聴できます。
配信はある?
配信については現在、ABEMAにて2023年7月23日~30日開催の競泳決勝が無料生中継されることが明らかになっています。また同じくABEMAでは、全競技の決勝ハイライトも無料での最速配信が実施されます。
「世界水泳2023」の競技とは?出場する日本人選手は?
「世界水泳2023」の競技は、競泳・飛込・ハイダイビング・水球・アーティスティックスイミング・オープンウォータースイミングの6種です。各競技の種目や、出場するおもな日本人選手を紹介します。
「トビウオジャパン」でおなじみの「競泳」!
水泳界の花形と言えば「競泳」。自由形・平泳ぎ・背泳ぎ・バタフライの4種目のほか、メドレーやリレーを行います。
競泳の日本代表チームは、「トビウオジャパン」の愛称で知られています。世界水泳2023では、40名が選出されました。メンバーにはオリンピックメダリストや有名選手が多数、名を連ねています。
ロンドンオリンピック2012男子200m背泳ぎ銀メダリストの入江陵介選手。リオデジャネイロオリンピック2016男子400m個人メドレー銅メダリストの瀬戸大也選手。東京オリンピック2020男子200mバタフライ銀メダリストの本多灯選手。東京オリンピック2020女子個人メドレー2冠の大橋悠依選手。日本選手権水泳競技大会バタフライと自由形で4冠の池江璃花子選手、日本選手権水泳競技大会個人メドレー2種目で優勝した成田実生選手など、注目株ぞろいです。
■競技種目
男子
・自由形50m、100m、200m、400m、800m、1500m
・平泳ぎ 50m、100m、200m
・背泳ぎ 50m、100m、200m
・バタフライ 50m、100m、200m
・個人メドレー 200m、400m
・リレー 4×100m、4×200m
・メドレーリレー 4×100m
女子
・自由形50m、100m、200m、400m、800m、1500m
・平泳ぎ 50m、100m、200m
・背泳ぎ 50m、100m、200m
・バタフライ 50m、100m、200m
・個人メドレー 200m、400m
・リレー 4×100m、4×200m
・メドレーリレー 4×100m
混合
・4×100mリレー
・4×100mメドレーリレー
競技時間わずか2秒弱!着⽔までの技術・美しさを競う「飛込」
「飛込」は、スプリングボードや台の上から、水中へダイビングする競技です。ひねりや回転といった技術力、入水時の正確さ、美しさを減点方式で採点します。空中でのダイナミックな演技が見どころです。
日本人選手は、男女ともに東京オリンピック2020の入賞・決勝進出選手が多数参戦。10m高飛込7位の玉井陸斗選手や、10mシンクロ高飛込4位の板橋美波選手・荒井祭里選手など、実力者が集まっています。
■競技種目
男子
・飛板 : 1m、3m
・シンクロ飛板 : 3m
・高飛込 : 10m
・シンクロ高飛込: 10m
女子
・飛板 : 1m、3m
・シンクロ飛板 : 3m
・高飛込 : 10m
・シンクロ高飛込: 10m
混合
・シンクロ飛板 : 3m
・シンクロ高飛込 : 10m
チーム
・飛板 : 3m
・高飛込 : 10m
2013年の世界水泳から加わった“ハイダイビング”
「ハイダイビング」は、2013年のバルセロナ世界選手権より正式種目に加わった、屈指のスリリングさを誇る競技です。高飛込の2倍以上となる、20mもしくは27mの高さからジャンプするため、入水時の速度は時速100kmに及ぶことも。その危険性から、入水時は必ず足から水に入ることが定められています。日本人選手の出場はありません。
■競技種目
男子
・27m
女子
・20m
水上の格闘技と呼ばれる「水球」
「水球」は、プール内の水中コートで、相手のゴールにボールを入れて点数を競う競技です。今回出場するのは、男子・女子、それぞれ16チーム。男子チームの呼称は、「ポセイドンジャパン」です。東京オリンピック2020でキャプテンを務めた大川慶悟選手、ゴールキーパーの棚村克行選手をはじめ、男女ともに多数のオリンピック選手が参戦します。
華麗なる「美」と「技」が見どころの「アーティスティックスイミング(AS)」
「アーティスティックスイミング」は、音楽に合わせて演技を行う採点競技。バレエのように華麗な動きと、華やかなコスチュームも見どころです。技の完成度、プログラムの芸術性、スイマーの表現力などを採点し、テクニカルルーティーンとフリールーティーンの合計得点を競います。過去、シンクロナイズドスイミングと呼ばれたように、いかにペアまたはチームで一致した演技ができるかも重要視されています。
日本代表チームは「マーメイドジャパン」の名前で親しまれ、東京オリンピック2020ではデュエット、チームともに総合4位に入賞しました。世界水泳2023では、日本のエース・乾友紀子選手・吉田萌選手をはじめ、オリンピック選手が多数出場します。
■競技種目
テクニカルルーティーン
・ソロ(男子・女子)
・デュエット(女子・混合)
・チーム(男子2名まで)
フリールーティーン
・ソロ(男子・女子)
・デュエット(女子・混合)
・チーム(男子2名まで)
・アクロバティックルーティン(男子2名まで)
自然の中で行われる、水のマラソン「オープンウォータースイミング(OWS)」
「オープンウォータースイミング」は、水のマラソンとも呼ばれる、海や川などで行われる長距離水泳です。今回の福岡大会では、シーサイドももち海浜公園が会場になります。東京オリンピック2020代表に選出された、南出大伸選手などが出場します。
■競技種目
男子
・5km
・10km
女子
・5km
・10km
リレー
・6km
まとめ
世界水泳は、夏季オリンピックに次ぐ重要な大会です。開催は2023年7月14日から7月30日の17日間が予定されています。
テレビ放送はテレビ朝日系列が地上波・BS・CSにてオンエア。またABEMAでのネット配信サービスも行われます。実施競技は、競泳・飛込・ハイダイビング・水球・アーティスティックスイミング・オープンウォータースイミングです。
全6競技の頂点が決まる世界水泳。日本代表選手のみならず、世界トップレベルのスイマーたちの活躍を応援していきましょう。
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