将棋の藤井聡太棋聖(竜王、名人、王位、叡王、棋王、王将、20)が6月23日、第94期ヒューリック杯棋聖戦五番勝負の第2局で挑戦者の佐々木大地七段(28)と午前9時から対局を開始した。ベトナム・ダナン市で行われた開幕局は藤井棋聖が勝利し、4連覇に向けて好スタートを切った。第2局は兵庫県洲本市の「ホテルニューアワジ」に舞台を移して争われる。本局を制し藤井棋聖が防衛に王手をかけるか、佐々木七段がタイトル戦初勝利を飾って追いつくか。
【映像】藤井棋聖VS佐々木七段 注目の棋聖戦第2局(生中継中)
藤井棋聖は、2016年10月に四段昇段。第35期竜王(1組以上:2期)、第81期名人(A級:2期)。2022年度は、保持する5つのタイトル防衛に加えて、初挑戦となった棋王戦五番勝負を制し六冠王に。2023年度に入ると、防衛戦の叡王戦五番勝負、初挑戦した名人戦七番勝負をそれぞれ勝利し、最年少名人と史上2人目の七冠保持者となった。超ハードスケジュールをこなす中、ベトナムで迎えた本五番勝負開幕戦でも白星を飾り、防衛ロードで好発進を遂げた。
佐々木七段は2016年4月に四段昇段。竜王戦は4組、順位戦はC級2組。2018年度の将棋大賞で最多勝利賞、2019年度には最多対局賞をそれぞれ受賞している。今年度はこれまでに12勝2敗と好成績をキープしており、本五番勝負でのタイトル戦初挑戦に加えて、7月開幕の王位戦七番勝負での挑戦権も獲得と飛ぶ鳥を落とす勢いの活躍を見せている。第1局では黒星を喫したものの、得意戦法の相掛かりを中心に絶対王者にどのような戦いを挑むかにも大注目が集まっている。
藤井棋聖にとっては淡路島の「ホテルニューアワジ」での対局は3年連続3回目。渡辺明九段(39)の挑戦を受けた第92期は、大熱戦の末に長手数の171手で勝利、永瀬拓矢王座(30)と対戦した前年の第93期は2度の千日手指し直しで黒星を喫した。本局ではどのような戦いが繰り広げられるのか、大注目が集まっている。
持ち時間は各4時間。本局の先手番は佐々木七段。ABEMAではこの対局を終了まで生放送する。
(ABEMA/将棋チャンネルより)