【MLB】レッドソックス0-2マーリンズ(6月29日・日本時間30日/ボストン)
レッドソックスの吉田正尚外野手が「6番・DH」で先発出場した試合で、同僚の先発右腕・ベヨが8回途中までノーヒット・ノーランを続ける好投を見せた。惜しくも快挙はならなかったが、無安打が途切れた瞬間の出来事は現地に詰めかけた観客の感動を誘った。
ブライアン・ベヨは今季13試合に先発し、5勝4敗、防御率2.96の成績。6月23日(同24日)のホワイトソックス戦でも6回途中1失点でチームトップタイの5勝目をマークしていた。
14試合目の先発マウンドは序盤から快調に飛ばした。初回は打率.392の先頭打者・アライズをレフトフライに打ち取り、後続も抑えて三者凡退。2回はエラー絡みで無死二塁のピンチを背負い、3回に四球も与えたものの、以降は全く危なげないピッチングで7回までノーヒット・ノーランを継続。快挙まで残り2イニングに迫った。
しかし、8回の先頭打者・ソレアに対する2球目。アウトコースいっぱいに投げ込んだ94.3マイル(151.7キロ)のシンカーは弾き返され、二塁付近の難しい位置に転がったゴロが内野安打に。ノーヒット・ノーランが破れた瞬間だった。
レッドソックスのショート、フェルナンデスは気迫のダイビングキャッチで一塁へ送球。タイミングは捕球時点でセーフ濃厚。ファーストから逸れた3バウンドの送球となったが、それでも投げた。ヒットとわかると悔しそうな表情を浮かべる姿も見られた。直後、スタジアムは観客のスタンディングオベーションに包まれ、現地実況も「感動的だ!」「アンビリーバブル」とアナウンス。ベヨは7回99球、被安打1で降板し、リリーフが打たれたため負け投手(自責点1)となったが、印象的なシーンとなった。
(ABEMA『SPORTSチャンネル』)





