今回のドラフトで、最も意外性があったかもしれない。2023年秋に開幕予定の「Mリーグ2023-24シーズン」のドラフト会議が6月30日に行われた。昨期、ファイナルシリーズ進出を逃し、規定により選手を入れ替えることとなった赤坂ドリブンズは浅見真紀、渡辺太(いずれも最高位戦)を指名。新体制でリーグ初年度以来の2度目のVを目指す。
最初に指名をしたのは浅見。現在開催中の「Mトーナメント」では実況を担当し好評を博していたが、選手としての指名となった。越山監督は指名決定のタイミングに関して「トライアウトをして筆記試験を2回やって、麻雀の実技をやって、ディスカッションをしてというようなところで、それが全部終わったのが6月の中旬くらいということです」と選手選考の流れを明かした。
浅見の次に指名されたのは“トリプル天鳳位”としてネット麻雀界で強者と知られる渡辺。指名の経緯については「渡辺プロも同様で早いタイミングで、うちのチームに入ってくれたら嬉しいなということを伝えていて、決まったのが6月中旬ということです」と説明した。
越山監督は浅見について「論理的思考力が高いというか、非常に麻雀好きで努力家。今回我々は筆記試験を2回に分けてやったんですが、1回目に間違えた問題を2回目に全部できるようになった。そういうところもすごくいいなと思いました。彼女は最高位戦の中で長らく麻雀放送の実況をしていた。たくさんのいろんな選手のいろんな麻雀を見ているだけではなく、自分の言葉で伝えるということをしていて、非常に引き出しが多い」と指名理由を説明した。また「性格もすごく明るくすれば女性ですし、良い空気をもたらしてくれるのでは」とムードメーカーとしての役割も期待した。
渡辺については「インターネットを主戦場として、圧倒的な成績を残してきている。現代社会といえば大げさなんですが、麻雀の強くなり方というのはメディアの発達によっていろいろと増えてきたと思うんですね。朝倉(康心)選手もそうだったと思います。そういう選手がチームに何をもたらしてくれるのか、すごく期待をしていますし、麻雀にそれだけの成績を出すということは、深く探究心を持って向き合ってきた証だと思いますので、チームとしては彼を尊敬の念で迎え入れる」と、ネット麻雀の雄を三顧の礼で迎えた経緯について説明した。
来期の戦い方については「一つ一つの選択で少しでも得な方を選択して、それが仮にマジョリティというか人の選択と違うものでも、自信持って堂々とできるという選手たちが揃っていると思いますので、そういった形でさらに結果につなげていければと思います」。最後に来シーズンの目標は「最初に2度目の優勝するチームになりたい」と高らかに宣言した。
※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会
◆Mリーグ 2018年に全7チームで発足し、2019-20シーズンから全8チーム、2023-24シーズンからは全9チームに。各チーム、男女混成の4人で構成されレギュラーシーズンを戦い、上位6チームがセミファイナルシリーズに進出。さらに上位4チームがファイナルシリーズに進み優勝を争う。優勝賞金は5000万円。
(ABEMA/麻雀チャンネルより)





