6月28日に京セラドーム大阪で行われたオリックス・バファローズ対千葉ロッテマリーンズの一戦で、6回を投げ、見事無失点に抑える好投で、ハーラー単独トップとなる7勝目を掴み取ったオリックスの“怪物”山下舜平大について、昨季まで埼玉西武ライオンズの監督をつとめていた野球解説者の辻発彦氏が言及した。
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交流戦では初の黒星を喫するなど、ファンからは調子を落としているのではないかと心配する声も寄せられていたが、そうした中で臨んだこの試合で山下は、これまでしばしば話題となってきた150km/hを超える剛速球に加え、カーブを効果的に使うピッチングでロッテ打線を翻弄。奪った三振こそ5つと、これまでの投球を鑑みれば“やや控えめ”ではあったものの、ギアアップ投球と省エネ投球を器用に使いわけながら6回を零封。まったく危なげない内容でハーラー単独トップとなる7勝目を掴み取った。
6月30日放送の『バズ!パ・リーグ』(ABEMA)では、こうした山下の投球を改めて紹介することとなったが、その際、番組に出演していた辻氏は、まず「いきなり開幕戦で拝見しましたけど、ホントに真っ直ぐとカーブ。もちろんこのフォークもありますけど、この3球種ですよ。それが非常に角度のある、160km/hに迫るようなね、真っ直ぐも投げますし。」と、多くの変化球を自在に操る投手が少なくない中なかで、ストレートを入れても3球種のみで勝負し、勝ち星を積み重ねている点について触れながら、「(特に)カーブがいい!あのカーブがね、ストライクも取れますしね、非常にこう、バッターとしては厄介な球ですね。」と、何かと注目されがちな剛速球だけでなく、相手打者からすると、カーブも極めて厄介であると指摘した。
また、辻氏は、山下をはじめとするオリックス投手陣について、「みんな大きいでしょ。」と、恵まれた体格の投手たちが続々と登場している現状についても触れつつ、“投手王国オリックス”の好調の要因について推測する形でコメントした。
(ABEMA『バズ!パ・リーグ』)