“夢芝居”は笑顔で締めくくられた。Mリーガー、各プロ団体推薦者が出場する「Mトーナメント2023」予選2ndステージのB卓が7月3日に行われ、この試合で敗退した近藤誠一(セガサミーフェニックス・最高位戦)が5年間のMリーガー生活に終止符を打った。
【映像】Mリーガーとして最後の試合でファンへの感謝を語る近藤誠一
近藤はこの日、再三チャンス手が入るも、アガリには結びつかず敗退。最終戦オーラス、起死回生の役満・国士無双を目指す中で、4枚目の牌がライバルへ吸収された瞬間、勇退の時が決まった。近藤はインタビューで「早々にいい並びにはなったんですけどね。このままツモり倒せば、という状況にはなったんですけど、アガれないとちょっと話にならない」と、苦戦続きだったこの日の内容を振り返った
アガリを決めた際の「カッ!」という掛け声がファンの記憶に強く残っているが、近藤は「『カッ!』ってそんなしょっちゅう言ってないんで、お願いしますよ本当に!この間のトークイベントでも言いましたけど、Mリーグで『カッ!』といったのは生涯で2回です」。と指を2本立てて主張した。これに舞台袖の選手も含めスタジオは大笑いだ。
これで選手としての出場は最後となる。近藤は「感慨深いものがありますけど、非常に名残惜しくもありますけどね。誰しもいつかは必ずこういう時が来るもので、今回自分はそれを受け入れたということです。残念に思っていただくのは自分としてはとてもありがたく嬉しく思っていますけども、仕方ないことだと、みなさんにも受け入れていただければと思っています」。
リーグ創設から5年間、高い貢献をしてきた近藤。その活躍も、ファンあってこそだ。最後に近藤は「すごく楽しい5年間でした。本当はもっと長くやりたかったんですけども、これが現実というか、自分でそう判断しました。皆さんこれまで本当にありがとうございました。そしてこれからまた来シーズンも新しい選手がたくさん入ります。ますますMリーグが盛り上がっていくと思います。新しい監督(自分を除いて)も2人ほどいるし、そういうことも含めてこれからも皆さんにMリーグを楽しんでいただければと思っています。皆さん本当にありがとうございました。とメッセージを送った。
ファンからは「こっちも楽しかったよー!!!」「ありがとう!大好きです!」「かっこいい選手だった!」「やばい泣ける」「まだ復帰あると信じてるよ」と「選手・近藤」との別れを惜しむ多数の声が寄せられた。
最後に決めポーズをお願いされるも、近藤は苦笑いでこれを拒否。「それはそのうちどこかでね」と含みを持たせた。さらに「いくらなんでもこれだけボロボロに負けて、何が楽しくてポーズやるわけ?雷電とサクラナイツのポーズやっとくか?」と続けると、またスタジオ内には爆笑が。
「夢芝居・選手編」はこれにて完結。来期は監督として、勝利の決めポーズを決めてくれるはずだ。
※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会
◆Mトーナメント プロ麻雀リーグ「Mリーグ」初となる冠大会で個人によるトーナメント戦。現Mリーガー32人と元Mリーガーやタイトルホルダーなどプロ5団体からの推薦者20人、計52人で行われる。Mリーグの昨シーズン優勝チーム所属の4選手は、ベスト16からのシード出場となる。全試合「Mリーグルール」で行われ、予選は1stステージ、2ndステージ、ファイナルステージに分けて行われ、それぞれ2位までが次のステージに進出。セミファイナル(ベスト8)、ファイナルを経て優勝者を決める。
(ABEMA/麻雀チャンネルより)






