将棋界の早指し団体戦「ABEMAトーナメント2023」予選Dリーグ第3試合、チーム糸谷とエントリーチームの対戦が7月1日に放送された。チーム糸谷の予選首位突破を後押ししたのは「カチだるま」?控室に置かれたふわふわのぬいぐるみだるまが激闘を見守り、見事チーム康光とエントリーチームから2連勝を飾った。
愛らしいチームマスコットが控室に癒しを与えた。チーム糸谷の控室に鎮座していたのは、伝統的な張り子のだるまに加え、ふわふわコロコロのぬいぐるみだるま。初めは机の上に置かれて対局を見守っているだけだったが、白熱した対局が繰り広げられるうちにぬいぐるみだるまは対局に向かった棋士の椅子に移動。対局者へとパワーを送っていた。
ぬいぐるみだるまの愛らしさは、糸谷八段、徳田四段も随所で“ちょんちょん”と触れずにはいられなかった模様。大事な対戦で黒星を喫し控室へと戻った徳田四段は膝にのせてコロコロと遊ぶ様子も見られ、“メンタルケア”の担っていたようだ。その存在にはファンの注目の的となり、「だるまコロコロしてるかわいいw」「ちょちょっとだるま触るダニ先生かわよ」「だるまちゃん!」「空席にだるまを置くスタイル」「だるまちゃん」「触ってみたい」「カチだるま効果あったね」など多くのコメントが寄せられていた。
チーム糸谷は、第2試合のチーム康光戦、第3試合のエントリーチーム戦ともにフルセットの大激闘に。全18試合と過酷な予選リーグとなったが、糸谷哲郎八段(34)、森内俊之九段(52)、徳田拳士四段(25)の実力とチーム力はもちろんのこと、あと一歩を支えたのがだるまパワーだったのかもしれない。予選突破決定後にはリーダーの糸谷八段が張り子のだるまに目入れをする様子もあり、チーム3人の心願成就を祝福していた。
◆ABEMAトーナメント2023 第1、2回が個人戦、第3回から団体戦になり、今回が6回目の開催。ドラフト会議にリーダー棋士14人が参加し、2人ずつを指名、3人1組のチームを作る。残り1チームは指名漏れした棋士が3つに分かれたトーナメントを実施し、勝ち抜いた3人が「エントリーチーム」として参加、全15チームで行われる。予選リーグは3チームずつ5リーグに分かれ、上位2チームが本戦トーナメントに進出する。試合は全て5本先取の9本勝負で行われ、対局は持ち時間5分、1手指すごとに5秒加算のフィッシャールールで行われる。優勝賞金は1000万円。
(ABEMA/将棋チャンネルより)