駆け上がった先に、倒したいライバルが待っている。Mリーガー、各プロ団体推薦者が出場する「Mトーナメント2023」予選2ndステージのC卓が7月6日に行われ、浅井裕介（最高位戦）が2位で決勝トーナメントへ進出を決めた。試合後のインタビューでは同い年でライバルの白鳥翔（渋谷ABEMAS・連盟）とのマッチアップを熱望した。
第1試合は東家から二階堂瑠美（EX風林火山・連盟）、浅井裕介、東城りお（セガサミーフェニックス・連盟）、竹内元太（最高位戦）の並びで開始。浅井裕介は東1局1本場にリーチ・一発・ツモ・平和・赤・ドラの1万2000点で先行するも中盤に瑠美、竹内にかわされて、オーラスは3着目。2つ仕掛けて4・7索でテンパイすると、同じく仕掛けてテンパイしていた竹内からロン、タンヤオ・赤・ドラの3900点で2着順アップ、見事な逆転トップを獲得した。
「素点がすごい（少）ないトップなんで、トップの中では結構負けやすい立場」と気を引き締めながら卓に着いた第2試合は、東家から竹内、瑠美、東城、浅井裕介の並び。浅井裕介は東4局、早々にマンズの混一色、さらには四暗刻まで見えるイーシャンテン。七万をポンしてテンパイすると、リーチの東城に無筋を勝負し、その東城から北でロン。混一色・対々和の1万2000点をゲットし、これが決勝トーナメントへの決まり手となった。危険牌をプッシュした際は、視聴者から「ええ！？！？まじ？」「行くんかよww」「いった！」「かっこいい！」とコメント殺到、初戦トップで難しい立場ながら、アグレッシブな決断に賛辞が多数寄せられた。
2位で通過を決めた浅井裕介、インタビューでは第2試合・東4局の親満貫について「打ったら本当にひどいんですけど、アガったら決まりなんですよ。北が合わさってなくて、さすがに北は山っぽくて、第1打かな？（リーチの東城の河に）1筒が切ってあって（片筋が通っているので）そんなに強い無筋じゃなくて。これアガったら偉すぎるからいいすかね？という感じで切ったんですよね。あれがもし両無筋、5筒とか6筒とか、2筒とかでも打ってたかな」と冷や汗交じりに振り返った。
1stステージでは鈴木たろう（赤坂ドリブンズ・最高位戦）を破り、この日はやはり同じ団体で「最高位」のタイトルホルダーでもある竹内と同卓。今後も戦いたい相手がいる。「次からABEMASのチームと戦えるということで、皆さん戦いたい人ばっかりなんですけど、その中でも白鳥さん、同い年で日頃の恨みが溜まっているので、是非白鳥さんと打ちたいと思っています」。最後は視聴者へ「そろそろ決勝卓も見えてきたので優勝目指してこれから向かっていきたいと思います！」とメッセージ。同じ浅井姓でこの日勝ち上がりを決めた浅井堂岐（協会）に比較され「じゃない方」という自虐もあったがそれも過去。頂点を見据え、ニューヒーローがまい進する。
【第1試合結果】
1着 浅井裕介（最高位戦）3万100点／＋50.1
2着 二階堂瑠美（EX風林火山・連盟）2万6300点／＋6.3
3着 竹内元太（最高位戦）2万4200点／▲15.8
4着 東城りお（セガサミーフェニックス・連盟）1万9400点／▲40.6
【第2試合結果】
1着 二階堂瑠美（EX風林火山・連盟）3万7700点／＋57.7
2着 竹内元太（最高位戦）3万3800点／＋13.8
3着 浅井裕介（最高位戦）2万5600点／▲14.4
4着 東城りお（セガサミーフェニックス・連盟）2900点／▲57.1
【最終結果】
1位 二階堂瑠美（EX風林火山・連盟）／＋64.0
2位 浅井裕介（最高位戦）／＋35.7
3位 竹内元太（最高位戦）／▲2.0
4位 東城りお（セガサミーフェニックス・連盟）／▲97.7
※連盟＝日本プロ麻雀連盟、最高位戦＝最高位戦日本プロ麻雀協会、協会＝日本プロ麻雀協会
◆Mトーナメント プロ麻雀リーグ「Mリーグ」初となる冠大会で個人によるトーナメント戦。現Mリーガー32人と元Mリーガーやタイトルホルダーなどプロ5団体からの推薦者20人、計52人で行われる。Mリーグの昨シーズン優勝チーム所属の4選手は、ベスト16からのシード出場となる。全試合「Mリーグルール」で行われ、予選は1stステージ、2ndステージ、ファイナルステージに分けて行われ、それぞれ2位までが次のステージに進出。セミファイナル（ベスト8）、ファイナルを経て優勝者を決める。
（ABEMA／麻雀チャンネルより）
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