渡辺明九段「お茶をくださ~い」仲間の白熱終盤戦に恒例コール ファンも待望「出たお茶!」「ナベおもしろすぎw」/将棋・ABEMAトーナメント
【映像】渡辺明九段の「お茶をくださ~い」に爆笑する佐々木勇気八段

 “お茶定跡”は若き七冠王だけじゃない!?将棋界の早指し団体戦「ABEMAトーナメント2023」予選Eリーグ第1試合、チーム渡辺とチーム千田の対戦が7月8日に放送された。チーム渡辺3連敗で迎えた第4局は、新鋭棋士の岡部怜央四段(24)が出。時の名人とA級棋士を連続撃破した現役最年少棋士・藤本渚四段(17)との終盤戦では、渡辺明九段(39)から「お茶」コールが飛び出した。大会恒例となっている注文に、ファンからは「出たお茶!」「ナベおもしろすぎww」とコメントが多数寄せられた。

【映像】渡辺明九段の「お茶をくださ~い」に爆笑する佐々木勇気八段

 渡辺九段から「実質エース対決」の呼び声が上がった注目の新人対決。岡部四段は、現役最年少棋士の藤本四段は第2局で渡辺九段、第3局では佐々木勇気八段(28)を連続撃破し、大波に乗る藤本四段との対戦に向かった。藤本四段は後手番で得意の雁木を志向。岡部四段は腰掛け銀から右四間飛車に組むと、ぐいぐいと攻勢に出た。対する藤本四段も攻め合いに応じて激戦に。長く均衡が保たれていたが、終盤戦は激しい展開となった。

 岡部四段は積極的に動いてリードを奪ったが、劣勢に立たされた藤本四段が根性の粘りを見せる。岡部四段は後手玉を下に落としてラストスパートをかけたが、藤本四段の冷静な一手に渡辺九段は「んん!?」。ここで、冷静さを取り戻すための「お茶を飲む時間はないか!?ないねぇ~。お茶をくださ~い!」とコール。「お茶を飲め」は、渡辺九段が過去の大会でチームメイトにかけた言葉で、そこから一気に将棋ファンの間で広まった。もともとは渡辺九段が先輩棋士の感想戦を見ていたところ、2人が「お茶ください」「ここでお茶」と言っていたのを真似たもの。この元ネタが誰のものかまでは不明だが、現在では対局の勝負どころ、特に勝ち筋が見えたところでお茶でも飲んで一息つき、落ち着いて勝利へと間違えずに指し進めていこう、というニュアンスになっているようだ。

 白熱の終盤戦ながら控室での渡辺九段の恒例「お茶」コールに、佐々木勇気八段(28)は「キャハハハハ!」と大爆笑。これには、ファンからも「出たお茶!」「めっちゃ楽しんでる」「のんきな2人」「盛り上がってるw」「ナベww」「ナベおもしろすぎ」「エンジョイ勢w」と多くのコメントが寄せられていた。

 対局は「お茶コール」が届いたか、5三桂から抜け出した岡部四段がそのまま押し切り勝利。3連敗の大ピンチからチームを鼓舞する大きな1勝を手にした。

◆ABEMAトーナメント2023 第1、2回が個人戦、第3回から団体戦になり、今回が6回目の開催。ドラフト会議にリーダー棋士14人が参加し、2人ずつを指名、3人1組のチームを作る。残り1チームは指名漏れした棋士が3つに分かれたトーナメントを実施し、勝ち抜いた3人が「エントリーチーム」として参加、全15チームで行われる。予選リーグは3チームずつ5リーグに分かれ、上位2チームが本戦トーナメントに進出する。試合は全て5本先取の9本勝負で行われ、対局は持ち時間5分、1手指すごとに5秒加算のフィッシャールールで行われる。優勝賞金は1000万円。
ABEMA/将棋チャンネルより)

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