将棋の早指し団体戦「ABEMAトーナメント2023」に出場するチーム藤井が、Eリーグ参戦を前に恒例のチーム動画収録に参加。藤井聡太竜王・名人(王位、叡王、棋王、王将、棋聖、20)、澤田真吾七段(31)、齊藤裕也四段(26)の3人がリーダーの地元・愛知県瀬戸市に集合し、「陶器作り」に挑戦した。藤井竜王・名人は、粘土の扱いに大苦戦しながらもいつになくリラックスした表情で“末っ子モード”全開に!?ファンからは「果てしなくかわいい」「藤井リーダーがすごく楽しそうw」などの声が多数上がっていた。
瀬戸市の名産品のひとつに挙げられる「瀬戸物」は、市周辺で作られるやきもの名称と同時に、現在では陶磁器全体を指す総称にもなっている。チーム藤井の3人は、チーム力向上のために陶器作りにチャレンジ。瀬戸在住で「推定15年ぶり」2度目の挑戦となる藤井竜王・名人は“湯飲み”、澤田七段は浅めの皿、齊藤四段は深めの皿作りに挑んだ。講師陣の指導の下で手びねりで器を成型いくことになったが、3人の手つきは何ともおぼつかない。将棋の駒は自由自在に操り名手の数々を生み出している藤井竜王・名人だが、「あれ?いきなり斜めってる」「ああ!ちょっと失敗してる!」と大苦戦の様子だった。
完成した器はABEMAの視聴者プレゼントになるとあり、真剣に粘土をこねる藤井竜王・名人。その表情を見た澤田七段は「ちなみに藤井リーダーは手先は器用ですか?」と質問した。すると、痛いところを突かれたか「それはちょっと聞かないでほしかった…、いや、苦手です」と苦笑いを浮かべるのが精いっぱいの様子。チームメイトも同調するように「僕も、全然ダメですね…」。リーダーが「一番向いていないことをやっている可能性が…」とまとめると、全員が爆笑していた。
3人は同じ東海地区出身の共通点があるほか、藤井竜王・名人と齊藤四段は同じ杉本昌隆八段門下の兄弟弟子。普段は物腰柔らかで礼儀正しい藤井竜王・名人だが、長い付き合いの兄弟子を相手にするとやや“塩対応”となるシーンも話題となった。器の絵付けに迷い、キョロキョロと辺りを見渡し筆が止まる藤井竜王・名人に対し、兄弟子は優しく「好きな駒を書くとか?」と提案。しかし、いつになくリラックスした表情で“末っ子モード”全開となった藤井竜王・名人は「いや~駒書いたらダサくないですか?」といたずらっぽくニヤリと笑った。せっかくのアイデアをバッサリ斬られる結果となった齊藤四段は「まあ、確かに(笑)」と返答するしかない様子だった。
それぞれ悪戦苦闘しながらも、対局時と同様の真剣な表情で陶器を完成させた3人。澤田七段はレモンの模様がポイントの浅皿、齊藤四段は3色のラインを入れた深皿、水玉模様がかわいい湯飲みを作った藤井竜王・名人は、「こだわりを持てるほどの余裕はなかったですが、なんとか形を整えて完成することができました。焼き上がりで色が付くのを楽しみにしたいと思います」と笑顔を見せた。いつになくリラックスモードの藤井竜王・名人に、ファンも歓喜。SNS上には、「果てしなくかわいい」「藤井リーダーがすごく楽しそうw」「おもしろすぎる」「もう全てが可愛い」「癒ししかない…」など多くの声が上がっていた。
予選最終グループのEリーグは、渡辺明九段(39)率いるチーム渡辺、初参戦・千田翔太七段(29)のチーム千田と強豪ぞろいの難関となっている。3人の出身エリアから取った「トーカイテイオー」の名のもとに、リーグを駆け抜け帝王の座を目指す。
◆ABEMAトーナメント2023 第1、2回が個人戦、第3回から団体戦になり、今回が6回目の開催。ドラフト会議にリーダー棋士14人が参加し、2人ずつを指名、3人1組のチームを作る。残り1チームは指名漏れした棋士が3つに分かれたトーナメントを実施し、勝ち抜いた3人が「エントリーチーム」として参加、全15チームで行われる。予選リーグは3チームずつ5リーグに分かれ、上位2チームが本戦トーナメントに進出する。試合は全て5本先取の9本勝負で行われ、対局は持ち時間5分、1手指すごとに5秒加算のフィッシャールールで行われる。優勝賞金は1000万円。
(ABEMA/将棋チャンネルより)