7月8日にエスコンフィールドHOKKAIDOで行われた北海道日本ハムファイターズ対千葉ロッテマリーンズの一戦で、ロッテ・石川慎吾が、移籍後初となるタイムリーヒットを放った場面で、ロッテ・吉井理人監督が見せた“名采配&歓喜のハイタッチ”が、ファンの間で注目を集めている。

【映像】吉井監督、神采配ズバリ!大歓喜の瞬間

荻野貴司、髙部瑛斗らの離脱により、手薄になった外野陣の穴を埋めるべく、シーズン途中で移籍してきた石川は、7月3日の入団発表からほどない7月6日に東京ドームで行われた埼玉西武ライオンズ戦で、いきなり代打で起用され、移籍後初安打を記録すると、続く8日の日本ハム戦では、2-2の同点で迎えた終盤7回、日本ハムのベテランサウスポー・宮西尚生を攻めて2死一、三塁と勝ち越しのチャンスを迎えた場面で、またもや代打として送られることに。これは、サウスポーに強い“左殺し”であり、勝負強さも併せ持つという石川の持ち味に期待する形での起用であったと考えられるが、石川が代打に送られたのは、この日、初回に先制アーチを放ち、5回にもタイムリーを放つなど、打撃好調のベテラン・角中勝也。当の石川はもちろんのこと、石川を送り出した吉井監督にとっても、実にプレッシャーのかかる場面であった。

監督の期待を背負う形で打席に立った石川は、多彩な変化球を織り交ぜながら老獪に揺さぶりをかける宮西の投球に惑わされることなくボールをしっかりと見定め、最後は内角高めの難しいストレートを、詰まらされることなく上手くセンター右へと弾き返し、勝ち越しタイムリーに。結局、この1点が決勝点となる形でロッテは勝利することとなるのだが、石川がベンチに引き上げる際、吉井監督は満面の笑みを見せながら、ベンチからかなり身を乗り出すようにして石川を出迎えてハイタッチ。立場は違えどプレッシャーを“共有”しながら結果を出した石川を歓待することとなった。

こうした吉井監督の名采配と歓喜の表情に、ネット上の野球ファンからは「めっちゃ監督うれしそうw」「吉井監督の笑顔ずっと見てられる」「今季No.1の神采配。」「角中を代える吉井さんの采配、神がかりすぎてませんか?」「打撃に関して素人の監督がやる采配じゃない 凄すぎる……」「吉井さんの勝負勘とそれに応えた選手達が素晴らしい」「今年のプロ野球の中で1番感動した」といった様々な反響が寄せられている。