7月6日に東京ドームで行われた千葉ロッテマリーンズ対埼玉西武ライオンズの一戦で、西武ナインが見せた意地と執念のプレーが、野球ファンの間で話題となっている。
【映像】サヨナラ阻止!執念の“爆肩レーザー”を放った瞬間
初回から点の取り合いとなったこの試合、6-4、西武2点のリードで迎えた8回裏に、ロッテの主砲・ポランコが同点2ランを放って再び同点となると、ゲームは延長へ。そして迎えた10回裏、西武はこのところ、安定感のあるピッチングを見せていた佐々木健を6番手として投入。しかし佐々木は、1死走者なしの場面から、3番・中村奨吾にセンター前へと運ばれてサヨナラの走者を出すと、続く4番・ポランコは空振りの三振に仕留めたものの、これが暴投となり、2死三塁に。ここで、3回に2ランを放っていた5番・山口航輝を申告敬遠で歩かせて2死一、三塁。続く6番・安田尚憲での勝負となったものの、その初球、外角低めのツーシームがワンバウンドとなってしまい、2死二、三塁と、安打はもとより、暴投や補逸でもサヨナラという、まさに絶体絶命のピンチとなってしまう。
そして、続く安田への2球目、佐々木が投じた真ん中やや内寄りのツーシームを、安田は上手くセンター方向へと弾き返すことに。打たれた直後、佐々木は頭上を抜く安田の打球を抑えようと、懸命にジャンピングキャッチを試みるも僅かに届かず、そのまま打球はセンター前へ。この瞬間、多くの西武ファンがサヨナラ負けを喫したと感じたことは言うまでもないが、なんと、打球の処理に入ったセンターの岸潤一郎は、なんとかして打者走者の安田を一塁で刺そうと、懸命に前進して打球を拾い上げると、全力で一塁へと送球。これに気づいた安田が負けじと全力疾走したことで、アウトにすることはできなかったが、ゲームセットがコールされるまで気を抜かず、勝利に向かって懸命にプレーし続けるという姿勢を、西武ナインは見せることとなった。
こうした西武ナインの気迫と執念を感じさせるプレーに、ネット上の野球ファンからは「岸が最後まで諦めずプレーしてくれたことがもう何よりも嬉しい」「岸選手のなんとかセンターゴロにしようという意志が素晴らしい」「本当に同意見。ロッテファンの自分から見ても最後まで試合を諦めない姿勢は忘れないで欲しい。」「打った安田もすごいけど、センターゴロ狙う岸の意識の高さもすごい。プロのプレーだ」「センターゴロ狙った岸とそれに気づいて全力疾走した安田もプロらしい」「ロッテファンだけど本気で最後まで諦めてない岸も、しっかりファーストへの指示を出してる外崎も、これぞプロって感じで本当にカッコイイね。」「思ってたよりしっかり走ってるのでセーフでしょうね
しかしそこで終わりではなく何か一つでもできることはないのかと最後の一滴まで絞り出したプレー」といった称賛の声を中心に、様々な反響が寄せられている。