これが王者の貫禄だ松本吉弘、万全逃げ切り2位通過同僚と激突のセミファイナルは「待ってました！」／麻雀・Mトーナメント

　昨期Mリーグの覇者が好調をキープだ。Mリーガー、各プロ団体推薦者が出場する「Mトーナメント2023」ファイナルステージのC卓が7月22日に行われ、松本吉弘（渋谷ABEMAS・協会）が2位通過。セミファイナルでは同僚の多井隆晴（RMU）と対決を迎えることとなった。

【映像】チームメイト同士の対決に胸を躍らせる松本吉弘

　第1試合は東家から滝沢和典（KONAMI麻雀格闘倶楽部・連盟）、園田賢（赤坂ドリブンズ・最高位戦）、松本、山脇千文美（連盟）の並びで開始した。見せ場はいきなり訪れた。東1局、園田からリーチ・一発・赤・ドラの8000点をロン。さらに同じ1本場、滝沢からも満貫をアガってダントツに。オーラスは親の山脇の連続アガリでひやっとする場面もありながら、結局は一度もトップ目を譲ることなく完勝で終えた。

　第2試合は松本、山脇、滝沢、園田の並び。松本は配牌から手を組まない局も多く、守備重視、多くの場面で局消化に専念した。南3局1本場は親の滝沢からドラのカンが入るなど緊迫する場面もあったが、ここも見事に凌ぎ切って3着終了。1日を通して放銃は0回。トップ・3着で総合2位通過とした。

　試合後のインタビューでは滝沢の親倍満に対して「あれを打ったら敗退になっていたんで、なかなか1回のリードでも楽にはならない」と数字的には危なげない通過でも、本人としては神経をすり減らしながら戦っていた心の内が明かされた。30日のセミファイナルではチームメイトの多井と対決が待っている。これに松本は「待っていました！」と笑顔。自分のチームと当たることってまずないんでこの場所では。楽しみですね！」。

　ファンに対しては「ベスト16で出てきてすぐ敗退は寂しいなと思っていたので、なんとか生き残れて良かったです。最後まで残って優勝できるように頑張りたいと思いますので、引き続き応援ご視聴よろしくお願いします！」とメッセージ。このタイトル戦だからこそ実現するドリームマッチにファンも興奮。「多井さんと戦うのか！胸熱！」「多井さんとの対戦楽しみです。」「めっちゃおもろいな」「やっつけちゃえ」と期待の声が寄せられていた。

【第1試合結果】

1着　松本吉弘（渋谷ABEMAS・協会）3万4100点／＋54.1
2着　山脇千文美（連盟）2万4500点／＋4.5
3着　園田賢（赤坂ドリブンズ・最高位戦）2万2900点／▲17.1
4着　滝沢和典（KONAMI麻雀格闘倶楽部・連盟）1万8500点／▲41.5

【第2試合結果】

1着　滝沢和典（KONAMI麻雀格闘倶楽部・連盟）6万5900点／＋85.9
2着　山脇千文美（連盟）2万7300点／＋7.3
3着　松本吉弘（渋谷ABEMAS・協会）2万1900点／▲18.1
4着　園田賢（赤坂ドリブンズ・最高位戦）－1万5100点／▲75.1

【最終結果】

1位　滝沢和典（KONAMI麻雀格闘倶楽部・連盟）／＋44.4
2位　松本吉弘（渋谷ABEMAS・協会）／＋36.0
3位　山脇千文美（連盟）／＋11.8
4位　園田賢（赤坂ドリブンズ・最高位戦）／▲92.2

※連盟＝日本プロ麻雀連盟、最高位戦＝最高位戦日本プロ麻雀協会、協会＝日本プロ麻雀協会

◆Mトーナメント　プロ麻雀リーグ「Mリーグ」初となる冠大会で個人によるトーナメント戦。現Mリーガー32人と元Mリーガーやタイトルホルダーなどプロ5団体からの推薦者20人、計52人で行われる。Mリーグの昨シーズン優勝チーム所属の4選手は、ベスト16からのシード出場となる。全試合「Mリーグルール」で行われ、予選は1stステージ、2ndステージ、ファイナルステージに分けて行われ、それぞれ2位までが次のステージに進出。セミファイナル（ベスト8）、ファイナルを経て優勝者を決める。
（ABEMA／麻雀チャンネルより）