最後のガッツポーズに意地と誇りが垣間見えた。Mリーガー、各プロ団体推薦者が出場する「Mトーナメント2023」ファイナルステージのD卓が7月22日に行われ、坂本大志(最高位戦)が連続2着で首位通過、30日に開催されるセミファイナルへ駒を進めた。
第1試合は東家から本田朋広(TEAM雷電・連盟)、白鳥翔(渋谷ABEMAS・連盟)、渋川難波(KADOKAWAサクラナイツ・協会)、坂本の並びでスタートした。序盤、白鳥がロケットスタート。5万点オーバーのトップ目に立たれてしまうが、坂本は東3局、その白鳥から跳満をアガるなど善戦、2着で終えた。
第2試合は東家から白鳥、本田、坂本、渋川の座り順。南3局1本場、坂本は567の三色同順を仕掛けてペン三万でテンパイ。四万が4枚見えて盲点となったこのテンパイで、ライバル白鳥から直撃し三色同順・赤2の5800点(+300点)を獲得。一気に通過ポジションへ近づくと、さらに白鳥がその後、渋川に放銃したことによって坂本が白鳥の上に立つ。最後は流局で2着終了。坂本はトップなしも巧みな2着取りで首位通過とした。対局スタジオを去る際にはカメラに向かってガッツポーズも。
試合後のインタビューでは第1試合の2着を「2着界の中では一番いい2着」と語り、その理由として「トップとの差がそんなにないし、4着とも差が開いているしというところで、2回戦目に自分が2着だったら本田さんトップ以外は結構いけるなと思っていたので、割と気楽に2回戦目に入れたのが大きかった」と説明、しっかりと勝ち筋が見えた中で戦えていたことを明かした。
セミファイナルでは坂本を含め3人の推薦選手が勝ち残っている。坂本はこの状況に対し「ひょっとしたら決勝戦はMリーガーだけになってしまう。ちょっと推薦選手の意地を見せたい」。さらに坂本は同じ団体の推薦選手・浅井裕介(最高位戦)の名も出して「個人戦ではあるんですけど、最高位戦の選手では他に浅井さんしか残っていないので、バランス的に最高位戦ももう一人くらいいた方がいい」と力を込めた。
視聴者に対しては「厳しい戦いが続くと思いますが、しっかり準備をして、麻雀界にはいろんな強い人がいるんだぞというのを見てもらえるように頑張りたいと思います!」と意欲に燃えるメッセージ。これには視聴者からも「マサシ!がんばれよ!」「いい麻雀見せつけてやれ!」「静かな闘志、いいですねぇ」「マサシ!カッコいいぞ!」とエールが多数送られていた。
【第1試合結果】
1着 白鳥翔(渋谷ABEMAS・連盟)3万7700点/+57.7
2着 坂本大志(最高位戦)3万3400点/+13.4
3着 本田朋広(TEAM雷電・連盟)2万2500点/▲17.5
4着 渋川難波(KADOKAWAサクラナイツ・協会)6400点/▲53.6
【第2試合結果】
1着 渋川難波(KADOKAWAサクラナイツ・協会)4万2600点/+62.6
2着 坂本大志(最高位戦)3万6400点/+16.4
3着 本田朋広(TEAM雷電・連盟)1万3900点/▲26.1
4着 白鳥翔(渋谷ABEMAS・連盟)7100点/▲52.9
【最終結果】
1位 坂本大志(最高位戦)/+29.8
2位 渋川難波(KADOKAWAサクラナイツ・協会)/+9.0
3位 白鳥翔(渋谷ABEMAS・連盟)/+4.8
4位 本田朋広(TEAM雷電・連盟)/▲43.6
※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会
◆Mトーナメント プロ麻雀リーグ「Mリーグ」初となる冠大会で個人によるトーナメント戦。現Mリーガー32人と元Mリーガーやタイトルホルダーなどプロ5団体からの推薦者20人、計52人で行われる。Mリーグの昨シーズン優勝チーム所属の4選手は、ベスト16からのシード出場となる。全試合「Mリーグルール」で行われ、予選は1stステージ、2ndステージ、ファイナルステージに分けて行われ、それぞれ2位までが次のステージに進出。セミファイナル(ベスト8)、ファイナルを経て優勝者を決める。
(ABEMA/麻雀チャンネルより)






