今季、開幕後ほどなく失速し、交流戦でやや持ち直したかに見えたものの、その後、再び失速すると、6月29日には借金が13にまで膨らんだ東北楽天ゴールデンイーグルス。しかしオールスター前の7月5日に借金を1つ減らして12とすると、その後、大型連勝でついに借金4。“完済”も視野に入ってくるなど、目下、急速な上り調子となっている楽天の今後の課題について、野球解説者の里崎智也氏が言及した。

【映像】楽天・マー君、打ち込まれて呆然とする瞬間

7月21日放送のABEMA『バズ!パ・リーグ』では、各チームの状況と、今後の鍵をテーマに里崎氏が語ることとなったが、楽天の現状について里崎氏は「村林、小深田、浅村、小郷と上位打線、めちゃくちゃいい感じで、打ててきてるというところでは、小郷とかホームラン、長打もありますしね。浅村がホームランダービートップまで…ちょっと開幕当初はね、ちょっとなかなか調子が上がりませんでしたけども、一気に上がってきて、打ち勝つ野球っていうところもできてるんで。ここらへんが、やっぱり大型連勝、一番ポイントだったと思うんですよね。負けてても打ち返すっていうところでね。」と、主砲・浅村をはじめとする中心選手たちが軒並み打撃好調とあって、“打ち勝つ野球”ができていると指摘。

しかし、チーム本塁打数がトップのオリックスに次ぐ72本と、一発で打ち勝つスタイルが形になっている一方で、こうした好調な打撃陣とは裏腹に、チーム防御率はリーグワーストの3.49と、投手陣の調子が今ひとつとなっていることも事実。そのため里崎氏は、「ちょっと不安なところが、先発・リリーフ含めて、投手陣の防御率がちょっと悪いんですよ。今パ・リーグ最下位ぐらいなんで。松井裕樹にどう繋いでいくか。先発投手というところの整備、後半戦、そこが一番大きい問題かなと思いますね。」と、先発投手陣の整備を含めた投手力の建て直し行い、復帰した守護神・松井に繋ぐ必勝リレーを確立できるかが大きな鍵であるとコメントした。