7月26日にベルーナドームで行われた埼玉西武ライオンズ対千葉ロッテマリーンズの一戦で、西武・長谷川信哉が放った、なんとも珍しい“投手への二塁打”が野球ファンの間で話題となっている。
【映像】グラブで弾いたら大変なことに… 激レアプレーの瞬間

4-2、西武2点のリードで迎えたこの試合の7回裏・西武の攻撃、1死一塁の場面で、9番・長谷川は、ロッテ2番手・中村稔弥にファウルで粘ってフルカウントに。そして迎えた8球目、外角高めのツーシームを叩くと、打球は高くバウンドしてマウンドの中村の左へ。この打球を、中村は懸命に抑えようと、精一杯グラブを差し出すも弾かれ、打球は一二塁間へ。これをセカンドの中村奨吾は捕りに行くも、一歩届かず、ライト前へと転々。しかも完全に打球の勢いが死んでしまった形となったことから、ライトの平沢大河は慌てて猛ダッシュで前進して処理するものの、既に一塁走者の古賀悠斗は二塁を蹴って全力疾走で三塁へ。そして打った長谷川も俊足を飛ばして二塁へと到達。記録上は“ピッチャーへの二塁打”という、なんとも珍しい一打となった。

7月28日放送のABEMA『バズ!パ・リーグ』では、改めてこの珍しいひとコマについて振り返る形で紹介することとなったが、VTRでこのプレーを見たロッテOBの野球解説者・里崎智也氏は、「(セカンド・ショートの守備は)これはもう仕方ないですね、正直。誰のせいでもないというね。」としつつも、「一番悪いとしたらピッチャーの中村が捕らなかったことですね。」と、投手ゴロとして処理しきれなかった中村の守備について苦言を呈すことに。これを受けて番組司会の辻歩アナウンサーが「これ、よくピッチャーって、スルーしたら普通にセカンドゴロだったけど…みたいなのってあるじゃないですか。でも結構、思わず反応しちゃいますよね。」とコメントすると、それを聞いた里崎氏は「反応するなら捕れっていう話ですよね。」と即座にバッサリやる形でコメントした。

なお、長谷川によるこの珍しい一打に、ネット上の野球ファンからは「神短打」「ピッチャーへの2塁打とか、ライトゴロの間に1点とか、最近の西武にはどうも珍しいことが多い。」「ロッテ戦は何かが起こるベルーナドーム」「内野の二塁打って記録では見るけど、映像で見たことなかったわ。こんな感じか。」「こういうワンプレーがチームに良い影響を与える」「長谷川選手今日は足で魅せましたね」「マジで走魂してる」「相手の隙を狙って次の塁を陥れる、これが本当の「走魂」 次の塁狙って、盗塁死や牽制死を増やしていては意味がない 盗塁だけが走塁ではない、ってのは解っているはずですよね」といった様々な反響が寄せられている。