元メジャーリーガー・松坂大輔氏が男子プロゴルフツアー出場に向けた挑戦を追うゴルフリアリティ番組『松坂大輔ネクストステージ』が7月29日に放送された。初回には特別ゲストとして、男子ゴルフ2017年度賞金王の宮里優作プロが出演。現時点での松坂氏の実力をチェックした。
日本球界はもちろんメジャーリーグ、ワールド・ベースボール・クラシック (WBC)、アテネ五輪など世界を舞台に戦った松坂氏が、第2の人生の目標に据えたのが男子プロゴルフツアー出場だ。現役時代からゴルフを趣味にしており、ベストスコアは70。「野球よりもままならない」という新たな挑戦に向けて、同じ1980年度生まれである“松坂世代”ゴルファーでツアー7勝、2017年度賞金王の宮里プロが全面協力に名乗りを上げた。
宮里プロの原動力は「この人がちゃんと(ゴルフを)やり出したらどうなるんだろう」という思いただひとつ。「やっぱり“くぐって”きている人は違う」と数々の大舞台を踏んできた元メジャーリーガーの経験を高く評価しており、観客の中で集中力を最大限に高めてパフォーマンスすることに長けている点などについても「すでにその面をクリアしているので大丈夫!」とプロツアーへの適性にお墨付きを与えていた。
練習場では“平成の怪物”の現在の実力をチェック。松坂氏は持ち前の体幹を活かし安定したショットを見せていた。すると宮里プロからは、「飛ばないセットアップ(スタンス、グリップ、フェースの向き)を作っておくことが重要」とのアドバイスも。トップアスリートでパワーがある松坂氏だからこそ、力をコントロールする技術向上について進言するシーンもあった。
松坂氏は数回の試打の中ですぐに調整。宮里プロは「修正能力があるから自分で直しちゃうんですね」と舌を巻いていたが、目指す場所は気鋭の若手から強豪ひしめくプロツアーだ。宮里プロは「僕らは1ヤードの戦いになってくる。全部のクラブの練習して、番手ごとに自分の飛距離を完璧に把握してほしい」と、より実戦に向けた課題を与えていた。
トップアスリートとしてプロゴルファーの素質を評価された松坂氏だが、プロツアーに通用するためには“まだまだ”の位置だという。宮里氏は「今のABEMAツアー(男子下部ツアー)はレベルがめちゃくちゃ高く、2日間2アンダー以上を続けていかないと予選通過すら難しい」とし、「まずはハーフ(パー36)を30台」と宿題とした。次回はツアー屈指の“飛ばし屋”として平均飛距離313ヤードを誇る幡地隆寛プロと9Hストロークプレー対決に挑む。
(ABEMA/SPORTSチャンネルより)