永瀬拓矢王座「やっぱりそうなんだあ~♪」頼れる後輩・増田康宏七段の一手にウッキウキ 視聴者「ニコニコ」「端玉銀冠!」/将棋・ABEMAトーナメント
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 頼れる後輩の一手に、ストイックな先輩も思わずウッキウキな笑顔だ。将棋界の早指し団体戦「ABEMAトーナメント2023」本戦トーナメント1回戦・第1試合、チーム永瀬とチーム広瀬の対戦が7月29日に放送された。永瀬拓矢王座(30)は、4大会連続で増田康宏七段(25)をドラフト指名。日頃から将棋の時間を共有している後輩に対して「エース」と呼んだり「部長」と呼んだりと、信頼感を隠さない。第2局、実力者・石井健太郎六段(31)との対戦で、増田七段が自玉をスッと端に寄せる手を目の当たりにすると「やっぱりそうなんだあ~♪」と、とにかくうれしそうな笑顔になった。

【映像】後輩の指し手をウキウキしながら見る永瀬拓矢王座

 増田七段といえば既成概念のとらわれず、思ったことをズバリと言ってのけることで知られるようになった棋士。古くから指されたものの、一時はプロの間でほとんど指されなくなった「雁木」に光を当てたことでも有名だ。対戦前の石井六段から「意外に古風な将棋が得意なイメージ」というコメントもあった。

 石井六段の先手番で始まった一局は、石井六段が三間飛車に美濃囲い、増田七段が居飛車に左美濃の対抗形でスタート。ここから増田七段は得意の銀冠に囲い直した。そして36手目。これが永瀬王座を喜ばせた。△1二玉だ。香車の上に玉が乗る、通称「米長玉」とも呼ばれる形で、名前の由来は米長邦雄永世棋聖だ。この一手に、控室で見ていたチーム広瀬・近藤誠也七段(26)が「米長玉だ。古風な形ですね。増田さん、好きなんだよな」とつぶやくと、同じタイミングで大喜びしたのが永瀬王座。「やっぱりそうなんだあ~♪好きなんだなあ」とウキウキ。増田七段の“らしさ”がにじみ出た指し回しが出たことが、とてもうれしかったようだ。

 本人にとっては自然な一手を、先輩がここまで喜んでいたとは思わないだろうが、このリアクションにファンは大ウケ。「にゃがせ ニコニコ」「端玉銀冠!」と盛り上がった。なお対局は、しっかり固めてから少しずつポイントを稼いだ増田七段が快勝した。

◆ABEMAトーナメント2023 第1、2回が個人戦、第3回から団体戦になり、今回が6回目の開催。ドラフト会議にリーダー棋士14人が参加し、2人ずつを指名、3人1組のチームを作る。残り1チームは指名漏れした棋士が3つに分かれたトーナメントを実施し、勝ち抜いた3人が「エントリーチーム」として参加、全15チームで行われる。予選リーグは3チームずつ5リーグに分かれ、上位2チームが本戦トーナメントに進出する。試合は全て5本先取の9本勝負で行われ、対局は持ち時間5分、1手指すごとに5秒加算のフィッシャールールで行われる。優勝賞金は1000万円。
ABEMA/将棋チャンネルより)

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