「わかんなかったら“タラちゃん”」近藤誠也七段の思考術に仲間も「わたしも!」かわいい例えにほっこり「タラちゃんはっきりとw」の声/将棋・ABEMAトーナメント
【映像】「タラちゃん」の話題で盛り上がる近藤七段と石井六段

 将棋界の早指し団体戦「ABEMAトーナメント2023」本戦トーナメント1回戦・第1試合、チーム永瀬とチーム広瀬の対戦が7月29日に放送された。大会では熱戦の合間に映し出される控室の棋士の表情も話題となるが、今回もチーム広瀬の控室の様子が話題に。リーダーの対戦を見守る近藤誠也七段(27)が「わかんなかったら“タラちゃん”」と垂れ歩を表現すると、石井健太郎六段(31)も「わたしも!」と同意。兄弟弟子によるかわいい例えと表情がファンをほっこりとさせていた。

【映像】「タラちゃん」の話題で盛り上がる近藤七段と石井六段

 チーム広瀬の1勝4敗と大ピンチで迎えた第6局は、何としてでも苦境をしのぐためリーダーの広瀬章人八段(36)が出。第3局でまさかのうっかりで完敗を喫し「自分がチームの雰囲気を悪くしてしまったなと感じているので、相手も強いですか現場でどれくらい対応できるかが勝負になる」と気を引き締めて対局へと向かった。対するはチーム永瀬の本田奎六段(26)。第3局と同一カードとなった本局は、広瀬八段の先手で相掛かりの出だしとなった。

 難解な手将棋となったが、▲4四角からの強襲で広瀬八段のペースに。冷静な差し回しでリードを拡大させていった。リーダーの戦いを控室から見守っていた近藤七段は、継ぎ盤で検討しながら「わかんなかったら“タラちゃん”」と難解な局面の考え方についてコメント。同じ所司和晴七段門下の兄弟子・石井六段もすぐに「私もそうですね(笑)」と同意していた。“タラちゃん”は「垂らしの歩」を意味する言葉だが、白熱の戦いを見守る中で突如飛び出したかわいらしい例えにファンも注目。「たらちゃん」「タラちゃんはっきりとw」「高野さん元気かな」「タラちゃんねw」「垂れフ」「仲良いね。所司一門。」「たらちゃんだな」と“タラちゃん”関連でコメント欄が埋め尽くされていた。

 対局は、広瀬八段が冷静な差し回しで一気に押し切り91手で勝利。本田六段に力を出させず鋭く寄せ切りピンチをしのいだ。本戦初勝利を挙げた広瀬八段は「ひとつ勝ててよかったですが、もうちょっとエンジンがかかるのが早くても良かったんじゃないかという気持ちもあります。1局はしのいだというところで、リーダーとしてはホッとしているところです」と話した。

 最終スコアは2勝5敗で“常勝軍団”チーム永瀬に敗れることとなったが、落ち着いた中でも3人の絆が強く感じられる人気チームだっただけに、敗退を惜しむ声も多数上がっていた。

◆ABEMAトーナメント2023 第1、2回が個人戦、第3回から団体戦になり、今回が6回目の開催。ドラフト会議にリーダー棋士14人が参加し、2人ずつを指名、3人1組のチームを作る。残り1チームは指名漏れした棋士が3つに分かれたトーナメントを実施し、勝ち抜いた3人が「エントリーチーム」として参加、全15チームで行われる。予選リーグは3チームずつ5リーグに分かれ、上位2チームが本戦トーナメントに進出する。試合は全て5本先取の9本勝負で行われ、対局は持ち時間5分、1手指すごとに5秒加算のフィッシャールールで行われる。優勝賞金は1000万円。
ABEMA/将棋チャンネルより)

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