吉田正尚、トンネル脱出ならず…5試合連続・19打席連続ノーヒット打率.304まで急降下

【MLB】マリナーズ6－2ソックス（7月31日・日本時間8月1日／シアトル）

　レッドソックスの吉田正尚外野手が「3番・レフト」で先発出場し、5打数無安打に終わった。前日まで4試合、快音が聞かれなかった吉田は、これでメジャーでは最長となる5試合・19打席連続でノーヒット。メジャー挑戦1年目で、最大の試練の時が訪れている。

【映像】吉田正尚、鋭い当たりもレフトライナーの不運

　日本が誇る天才打者のバットから心地よい快音が響かない。第1打席、平凡なショートゴロに倒れると、2打席目は詰まった当たりのレフトフライ。第3打席は1-1と同点の5回、2死二、三塁というチャンスで迎え、レフトへ鋭いライナーを放ったものの、野手の正面を突く不運もあり、レフトライナーに倒れた。8回の第4打席はボテボテのセカンドゴロ。好調時は全方向に、いとも簡単にヒットを打ちまくるバットマンだが、打球の勢い、角度ともに内野の頭、さらには外野フェンスを越えるほどの強さは出ていない。第5打席も鋭いライナーを放ったが、超ファインプレーに阻まれた。

　一時はア・リーグの打率ランキングで首位に立ち、ルーキーイヤーから首位打者獲得にも期待を持たせたが、5試合ヒットなしの急ブレーキで打率は.304まで降下。チームも競り負けて、ポストシーズン進出争いの中で痛い黒星を喫した。今やチームの主軸打者である吉田の復調は、そのままチームの浮沈に直結する。
（ABEMA『SPORTSチャンネル』）