7月28日に楽天モバイルパーク宮城で行われた東北楽天ゴールデンイーグルス対埼玉西武ライオンズの一戦で、西武・栗山巧が楽天・フランコに走塁妨害を受けながらも、なぜか進塁を認められなかったという、なんとも珍しいプレーが野球ファンの間で話題となっている。
【映像】問題の“走塁妨害シーン”
0-5、西武5点差を追う形で迎えたこの試合の5回表、2死一、二塁の場面で、フルカウントから9番・長谷川信哉が放った打球は三遊間を抜けてレフト前へ。二塁走者の栗山は、スタートを切り、当然、本塁生還を狙う場面だったが、その際、楽天の三塁・フランコは、栗山の位置を確認せずに中継プレーのカットに走ったために、栗山の走路上へと入り、接触。そのため、栗山は勢いをそがれた形となってしまい、三塁にストップ。そのため、すぐに栗山がフランコの走塁妨害を指摘し、審判が協議したところ、走塁妨害は認められたものの、審判団の出した結論は、「妨害がなかったとしても本塁生還はできなかった」というもの。そのため、二死満塁での再開となるという、西武からすればなんとも不運なジャッジとなった。
この判定に、指揮官である松井稼頭央監督も抗議。当の栗山も酷く落胆した様子を見せた上で、納得がいかない様子を見せていたものの、結局判定は覆らず。西武からすれば、一気に反撃に出られるチャンスで流れを止められたばかりか、ベテラン・栗山の“足”を過小評価されるという、なんとも理不尽な結果に。
そのため、ネット上の野球ファンからも、「さすがに栗山さんをナメすぎw」「この当たりで還ってこれねえわけがないだろwww」「これレフトが江越クラスでも刺すの無理。」「なんでこれが三塁ストップなのか」「監督もやけど栗山さんの膝から崩れ落ちそうになるのかわいそう」といった様々な反響が寄せられることとなったが、このひと幕について、かつて西武の主砲として活躍したG.G.佐藤氏は、8月4日に放送された『バズ!パ・リーグ』(ABEMA)に出演した際に「栗山選手の足をナメられて、遅いという判断ですか?遠まわしに言うと。タイミング的には僕はセーフのタイミングだと思います。(接触直後の栗山三塁到達時点では)まだレフト捕ってないですから、この時点で。コーチャーも手を回してたんで。たぶん還れたと思う」と、改めて今回の“疑惑の判定”について自身の見解を語ることとなった。
(ABEMA『バズ!パ・リーグ』)