【第105回全国高校野球選手権記念大会】浦和学院9-19仙台育英(1回戦・第1日・第3試合・甲子園)
昨年の覇者である宮城代表・仙台育英が、埼玉代表・浦和学院との強豪対決で壮絶な点の取り合いを制し、連覇に向けてスタートを切った。序盤は仙台育英が一時、リードを9点差まで広げたが、4回以降は浦和学院の奮闘もあり、お互いビッグイニングを作る激しい戦いに。序盤の大量リードを中終盤の追加点で守りきった仙台育英が、連覇に向けて一歩を踏み出した。
30回目の出場で史上7校目となる連覇を目指す仙台育英が、1回戦屈指の好カードの中、浦和学院を振り切った。1回、先発・湯田統真選手(3年)がアウト3つを全て三振で奪う立ち上がりでチームを勢いづけると、打線もその裏にいきなり連打で無死満塁のビッグチャンス。相手の好守備もあり2死二、三塁と無得点に終わりかけたが5番・斎藤敏哉選手(3年)がファースト強襲の2点タイムリー二塁打を放ち先制。その後も打線がつながり3点を先制した。
3回にも打線がさらに暴れまくった。2点を追加した後の2死二塁から、7番を打つ捕手の尾形樹人選手(3年)がライトスタンドに飛び込む大会2号の2ラン。さらに8番・湯田が2者連続となる同3号のソロ本塁打を放り込んだ。
序盤3回までに9点をリードした仙台育英に対し、浦和学院も猛反撃。4回に5本の長短打を織り交ぜて4点を取り返し、試合の流れが混沌としてきた。それでも仙台育英は5回、1死一塁からきっちりと犠打で2死二塁の状況を作ると、ここで9番・住石孝雄選手(3年)が再び流れを引き戻すタイムリー。2ケタ、10点目を叩き出した。さらに6回はスクイズ、浦和学院の守備の乱れをついて、さらに追加点を挙げて突き放した。
7回、再び浦和学院も奮起し、仙台育英の2番手でエースナンバーをつける高橋煌稀選手(3年)から粘りに粘って4得点。しかし仙台育英も8回に大量のダメ押し点で決着をつけた。すっかり日も暮れて照明がつく中、突き放す仙台育英、追いかける浦和学院という強豪同士が全力を尽くしたゲームに、球場からは大きな拍手が送られた。
試合後、激闘を振り返った仙台育英・須江航監督は「こんな試合になるなんて0.00…01も予想していなかった。勝敗は全部“ラッキー”だった結果。こんなラッキーは初めて。出来すぎです」と、汗をぬぐっていた。
画像提供:バーチャル高校野球
8月23日 決勝のハイライト動画
準決勝までのデイリーハイライト動画も
1〜3回戦(タップで動画へ) | ||
---|---|---|
8/6 第1日 | 8/7 第2日 | 8/8 第3日 |
8/9 第4日 | 8/10 第5日 | 8/11 第6日 |
8/12 第7日 | 8/13 第8日 | 8/14 第9日 |
8/16 第10日 | 8/17 第11日 | |
準々決勝・準決勝(タップで動画へ) | ||
8/19 第12日 | 8/21 第13日 |
『熱闘甲子園』動画一覧
8月6日(日)の開幕戦から決勝まで無料配信! キャスターは古田敦也氏、斎藤佑樹氏、ヒロド歩美氏が務めます。
日 | 見どころ(タップで動画へ) |
---|---|
第1日 | 浦和学院と仙台育英の好カードは3時間超えの大熱闘! |
第2日 | 川之江には幼なじみが4人…叶えたい願い |
第3日 | 通算140HR!花巻東の佐々木麟太郎選手が最後の夏 |
第4日 | 感謝届けたい相手がいる夏…第4日は家族の絆に胸が熱くなる! |
第5日 | 斎藤佑樹氏、捕手のキャッチング技術に脱帽! |
第6日 | 球児に宿るアルプスのチカラ |
第7日 | 笑顔 感謝 信頼...宿命 |
第8日 | ALL for ALL~全員が全員のために~ |
第9日 | 夏に輝くモンスター! |
第10日 | 広陵・主将が最高の舞台で最愛の人へ恩返し |
第11日 | 仙台育英に挑む履正社の信頼し合うW左腕 |
第12日 | 昨夏王者・仙台育英に立ち向かうは花巻東 |
第13日 | ベスト4がいちばん長い夏をかけて激突! |
第14日 | 4年ぶりに戻ってきた声に包まれ最後の一戦 |