ポリシーを感じる鮮やかな色に、周囲が釘付けだ。将棋界の早指し団体戦「ABEMAトーナメント2023」本戦トーナメント1回戦・第2試合、チーム康光とチーム斎藤の対戦が8月5日に放送された。チーム康光のポイントゲッター大橋貴洸七段(30)は、プロ入り以来、鮮やかな色のスーツを着ることで有名だ。負けたら終わりに本戦トーナメントで、大橋七段が選んだのはきれいなブルー。思わず解説の棋士からも「どうしても目がいってしまいますよね」と、言葉が漏れた。
大橋七段は2016年10月に四段昇段。あの藤井聡太竜王・名人(王位、叡王、棋王、王将、棋聖、21)と同期のプロ入りで、若手棋戦も2度優勝経験がある実力者だ。基本は居飛車党ながら「耀龍四間飛車」のように振り飛車も指しこなし、高い勝率を誇っている。棋風と同等、もしくはそれ以上に注目されているのがファッションで、様々な色のスーツを着こなす。鮮やかな色が多いのが特徴で、かつスーツ、シャツ、ネクタイが赤だったとしても、それぞれ微妙に異なる色をバランスよく入れるあたりは、かなりのファッションセンスの持ち主だ。
強敵チーム斎藤を切り崩すべく、第1局を任された大橋七段だが、大盤解説を担当していた2人も早速釘付けになった。聞き手の貞升南女流二段(37)が「本局は大橋七段、青いスーツを着られていますね」とピックアップすると解説の北浜健介八段(47)も「いつも鮮やかな色のスーツですよね。私もよく関西で対局が一緒の時、どうしても目が行ってしまいますね。鮮やかなんですが、非常によく似合っている」と、対戦した際の印象を振り返った。
2人の会話が誘い水になったのか、視聴者からも「あざやか」「スーツ欲しい」といったコメントが寄せられることに。試合はチーム康光が破れ、今年の大会での「大橋スーツ」は見納めになったが、次回登場となった暁には、どんな色を選んでくるだろうか。
◆ABEMAトーナメント2023 第1、2回が個人戦、第3回から団体戦になり、今回が6回目の開催。ドラフト会議にリーダー棋士14人が参加し、2人ずつを指名、3人1組のチームを作る。残り1チームは指名漏れした棋士が3つに分かれたトーナメントを実施し、勝ち抜いた3人が「エントリーチーム」として参加、全15チームで行われる。予選リーグは3チームずつ5リーグに分かれ、上位2チームが本戦トーナメントに進出する。試合は全て5本先取の9本勝負で行われ、対局は持ち時間5分、1手指すごとに5秒加算のフィッシャールールで行われる。優勝賞金は1000万円。
(ABEMA/将棋チャンネルより)