負けてなお強し、天衣無縫の麻雀はファンを盛り上げた。Mリーガー、各プロ団体推薦者が出場する「Mトーナメント2023」ファイナルが8月6日に行われ、逆転優勝を目指す二階堂瑠美(EX風林火山・連盟)のリーチにファンは大興奮。優勝を果たした渋川難波(KADOKAWAサクラナイツ・協会)と最後まで激戦を繰り広げた。
場面はオーラス、瑠美の優勝条件は跳満をツモること。瑠美は7巡目にテンパイ、待ちは6・9・8索の3面張と絶好。6・9索をツモるとリーチ・ツモ・平和・赤・ドラで5ハン、裏ドラか一発、もしくはハイテイが付けば6ハンの跳満、逆転だ。じっくり時間をかけ、瑠美は「リーチ!」と大きな声で発声、勢い良く牌を横にした。実況の日吉辰哉(連盟)は「一発でツモったら逆転ですよ!」。解説の土田浩翔(最高位戦)も「もう裏にかけてもいいね!」とこの勝負の行く末を見守る。ファンは「瑠美さん逆転のリーチ!」「あがるで!」「これ逆転ならすごいよ」「瑠美頼む!」と手に汗を握り応援だ。
徐々に待ち牌が他家へ渡り、ツモ番もあとわずか。追われる渋川は懸命に安全牌を探す。そして訪れた最後のツモ番。瑠美は力を入れてツモるも、最後に残った9索は王牌の中。瑠美は悔しそうに手にした北をツモ切り、手を開けた。
試合後は「9索が合わせられないからあと1枚いるだろう、8索もハイテイだったらアガれるんで、裏1になるから。いなかったですね、北でした」と苦笑い。最後まで声援を送ってくれたファンには「こういう場でみんなの前で打てるっていうのはとても幸せなことなので、今後とも麻雀プロ人生を頑張りたいと思いますので、引き続き応援よろしくお願いします。ありがとうございました!」とメッセージを送っていた。
※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会
◆Mトーナメント プロ麻雀リーグ「Mリーグ」初となる冠大会で個人によるトーナメント戦。現Mリーガー32人と元Mリーガーやタイトルホルダーなどプロ5団体からの推薦者20人、計52人で行われる。Mリーグの昨シーズン優勝チーム所属の4選手は、ベスト16からのシード出場となる。全試合「Mリーグルール」で行われ、予選は1stステージ、2ndステージ、ファイナルステージに分けて行われ、それぞれ2位までが次のステージに進出。セミファイナル(ベスト8)、ファイナルを経て優勝者を決める。
(ABEMA/麻雀チャンネルより)







