【第105回全国高校野球選手権記念大会】川之江4-9高知中央(1回戦・第2日・第1試合・甲子園)
たとえ大差が付いても、夏の甲子園は何が起こるかわからない。第105回全国高等学校野球選手権記念大会(主催:朝日新聞社、日本高等学校野球連盟)の第2日目が7日、阪神甲子園球場で行われた。第1試合では高知中央に大量リードを許した川之江ナインが、7回に意地の猛攻をみせ、観衆を沸かせた。
7回表、1-8と大きなビハインドを背負ってしまった川之江は6番・キャッチャーの鈴木愛矢 (3年)が四球で出塁。ワイルドピッチにより無死走者二塁となると、7番・三好翔斗 (3年)は死球。ここで高知中央は高橋秀斗(3年)にスイッチ。8番・近藤大斗(3年)は三塁線へバントを決め、これで1死二、三塁となった。ここで9番・柴垣豪選手(3年)に代わり代打・川崎聖翔選手(3年)が打席に。川崎は高橋の133キロのストレートをレフト前へ運んで1点タイムリーヒット、点差は6点に縮まった。
打順は1番に戻りこの日2安打の奥村大翔(3年)が打席へ。奥村は死球を受け出塁、満塁となった。続くバッターは2番・平石東志(3年)。予選では全6試合に出場、5安打1打点、そしてチームトップの8四死球と活躍している選手だけに期待がかかる。カウント3-1と有利になり、高橋の投じた5球目、128キロのストレートをライト前へ弾き返し2点タイムリーヒット、4-8と追い上げた。ファンは「おおおお!」「きたきた!!!」「わからなくなってきた」「甲子園の魔物だあああ」「がんばれ!」と反響を寄せ、逆転劇を期待する声、また高知中央のピッチャーを応援する声が広がった。
しかし川之江の猛攻もここまで、その後は名門・明徳義塾を最少失点の2-1で破った高知中央投手陣の落ち着いたピッチング、また堅守の前に無得点。ベスト4まで勝ち上がった前回2002年夏以来、21年ぶりの勝利を目指した挑戦は、終わりを告げた。川之江は予選大会で北条を相手に5点差をひっくり返し、準決勝では聖カタリナに9回大逆転の勝利を収め夏の甲子園へ。敗れはしたものの“逆転”の川之江のポテンシャルは存分に示した。
(画像提供:バーチャル高校野球)
8月23日 決勝のハイライト動画
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日 | 見どころ(タップで動画へ) |
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