【第105回全国高校野球選手権記念大会】徳島商2-1愛工大名電(1回戦・第2日・第4試合・甲子園)
まさに快刀乱麻のピッチングだ。徳島代表・徳島商の森煌誠選手(3年)が自慢のスプリットでピンチを切り抜けた際の投球が大きな注目を集めている。
1点リードで迎えた4回裏の愛工大名電の攻撃、先頭打者の石見颯真選手(2年)にレフト前ヒットを許すが、続く寺田純平選手(3年)をレフトフライに打ち取ると、さらに石見が盗塁失敗。この回も無失点で切り抜けるかと思われた。しかし、2死から加藤蒼惟選手(3年)に四球、中村咲斗選手(3年)にライト前ヒットを与え、2死ながら一、三塁と一打逆転のピンチとなってしまった。
ここで打席に入ったのは、8番の宍戸琥一選手(2年)。どんな投球を見せるかと注目されたなか、森は初球、真ん中低めへスプリットを投げた。これを宍戸が空振り1ストライク。その間に一塁走者の中村が二塁へ盗塁を決め、2死二、三塁と状況が変わったが、それでも森は動じない。2球目もほぼ同じところにスプリットを投げ、これも宍戸は空振りした。
カウントは0-2。追い込んだ森は、3球目も迷わずにスプリットを投じた。外角低めへと落ちる球は、これまで以上に大きな変化を見せ、宍戸のバットがまたも空を切って空振り三振。一打逆転のピンチを切り抜けてみせた。
ランナーが三塁にいると得てして落ちる球は投げづらくなるものだが、森は捕手を務める真鍋威憧選手(3年)を信頼し、まるでベースにたたきつけるように自慢のスプリットを投げた。徳島大会5試合で44奪三振を記録した“徳島のドクターK”の面目躍如とも言うべき快投で、徳島商はピンチを脱した。
プロ顔負けのスプリットを駆使した森の投球を見た視聴者からは、「ギア上げた」「こりゃ打てん」「めっちゃ落ちてるわ」「変化球の完成度高すぎん?」などと、そのクオリティに驚く声が多く寄せられた。
画像提供:バーチャル高校野球
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