【第105回全国高校野球選手権記念大会】鳥取商0−6履正社(1回戦・第2日・第2試合・甲子園)
【映像】杉田選手が「ある言葉」をかける瞬間
8月7日に放送された「熱闘甲子園」で、第105回全国高校野球選手権記念大会(主催:朝日新聞社、日本高等学校野球連盟)の鳥取商(鳥取)対履正社(大坂)の一戦を紹介。その際、敗れた鳥取商ナインと、彼らをピンチで激励したチーム一のムードメーカー・杉田結翔選手の、笑顔と感謝で結ばれた強い絆が注目を集めることとなった。
走る。走る。とにかく走る。そして、全身を使った身振り手振りを交えながら、力いっぱいの大声でナインを励まし、鼓舞する。鳥取商のムードメーカー・杉田は、県大会のときと同様、本大会でも全力を尽くした。打席に立たなくても、守備につかなくても、できることはある。いつでもグラウンドを駆け抜け、普段と変わらぬ笑顔を見せる杉田の姿は、ナインにとっていつでも“普段着の野球”を取り戻してくれ、チームを勝利に導いてくれる原動力だ。
“ゴンちゃん”のニックネームで呼ばれ、チームメイトたちが「チームを盛り上げてくれる、波に乗らせてくれる存在。」「あの声を聞くだけですごい元気になれる。」と口々に笑顔で語ることからもわかるように、チームメイト全員から愛されているという杉田は、グラウンドで見せる躍動感とは裏腹に、実はシャイな一面も持つ“愛されキャラ”なのだという。しかし、グラウンドに出て、声をかければ、チーム全体の空気が変わる。チーム全体を盛り上げて、波に乗せることも、笑顔で和ませることも、自由自在。チームでは、これまで主に三塁コーチや伝令役を担ってきた杉田の求心力はピカイチ。チームにとっては貴重な戦力だ。
この試合では、鳥取の先発・山根汰三選手の立ち上がりを、強打の履正社が捉える形で3点を先制され、さらに1死一塁となった場面で、杉田の出番はいきなり回ってきた。伝令役としてマウンドに走った杉田の表情は、“いつもと同じ笑顔”。すると、それまでやや緊張の色が見えていたナインの顔が、途端にほころぶことに。まさにこれが杉田の真骨頂。「ファイティングスピリッツ」という言葉だけを伝えたという杉田によって、“普段着の野球”を取り戻したナインは、見事に後続を断ち、この回をしのぐこととなった。
試合後、ヒロド弘美キャスターが鳥取商ナインの元を訪れると、ナインからは「チームの雰囲気を良くしてくれてありがとう。」「チームのために支えてくれてありがとう。」「チームをまとめてくれてありがとう。」と、ナインと同様に、最後まで全力を尽くした“みんなのゴンちゃん”に向けて、感謝の言葉が相次ぐことに。杉田は、自らが生み出した多くの笑顔に囲まれながら、最後の夏で“いつもの笑顔”を見せることとなった。
写真提供:朝日新聞社
8月23日 決勝のハイライト動画
準決勝までのデイリーハイライト動画も
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8/6 第1日 | 8/7 第2日 | 8/8 第3日 |
8/9 第4日 | 8/10 第5日 | 8/11 第6日 |
8/12 第7日 | 8/13 第8日 | 8/14 第9日 |
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『熱闘甲子園』動画一覧
8月6日(日)の開幕戦から決勝まで無料配信! キャスターは古田敦也氏、斎藤佑樹氏、ヒロド歩美氏が務めます。
日 | 見どころ(タップで動画へ) |
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第9日 | 夏に輝くモンスター! |
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第11日 | 仙台育英に挑む履正社の信頼し合うW左腕 |
第12日 | 昨夏王者・仙台育英に立ち向かうは花巻東 |
第13日 | ベスト4がいちばん長い夏をかけて激突! |
第14日 | 4年ぶりに戻ってきた声に包まれ最後の一戦 |