将棋界の早指し団体戦「ABEMAトーナメント2023」本戦トーナメント1回戦・第2試合、チーム康光とチーム斎藤の対戦が8月5日に放送された。佐藤康光九段(53)は今期チームカラーを一新し、第4回大会優勝経験者の高見泰地七段(30)と抜群の安定感を誇る大橋貴洸七段(30)をメンバーに。世代を超えた強い絆で、絶えず笑顔があふれるチームの雰囲気が注目を集めた。この日もチーム内ギャグ合戦の様子が話題に。視聴者も「相ダジャレで草」「お互いやるなぁw」と爆笑の様子だった。
チーム斎藤の3連勝発進となった1回戦・第2試合は、第4局で大橋七段が待望の初白星をゲット。しかし連投した第5局は、相手リーダーの斎藤慎太郎八段(30)との角換わり戦で黒星を喫した。何とか流れを引き寄せたい第6局では、高見七段が黒田尭之五段(26)の三間飛車を打ち破りチームに2勝目をもたらした。
2勝4敗で迎えた第7局。オーダー会議ではすでに3戦を終えた大橋七段を除き、リーダーの佐藤九段か、高見七段が連投するかの話し合いが行われた。
佐藤九段「将棋を見るのって疲れるでしょ。だから疲れる前に出る(連投する)か、こっちの(佐藤九段が出る)場合は将棋を見ないで“休んで”もらう…?」
大橋七段「体力温存して…」
高見七段は「“やすみ”つ九段だけに、休み?(笑)」
佐藤九段「アハハハハ!じゃあオレは“高見”の見物してるよ(笑)」
このチーム内ギャグ合戦に視聴者も爆笑。「wwwwww」「ぶっこんだw」「返しも上手いww」「ふたりでなにいってんのwww」「うまいw」「オヤジギャグ合戦」「お互いやるなぁw」「ダジャレの早見え」「相ダジャレで草」「これ言えるのはいいわw」「両方雰囲気いいなあ」「ダジャレ合戦かwww」「誰がうまいこといえとw」と多くのコメントが寄せられていた。
最終的には「(チーム名の)『駅伝』だけに交互でもいいんじゃないですか?繋ぎましょう!」の提案で佐藤九段の出陣が決定。自分の顔写真付きのオーダーカードを掲げた佐藤九段は「逆下克上で!」と最後はキリっと引き締まった表情を見せていた。
注目の第7局は、相手チームの冨田誠也四段(27)がエース戦法の中飛車を採用。佐藤九段ペースでの進行となり秘術を尽くして勝ちを引き寄せるも、冨田四段が根性の粘りを発揮して逆転。241手に及ぶ長手数の大熱戦の末に敗れ、悔しいチーム敗退の結果となった。
◆ABEMAトーナメント2023 第1、2回が個人戦、第3回から団体戦になり、今回が6回目の開催。ドラフト会議にリーダー棋士14人が参加し、2人ずつを指名、3人1組のチームを作る。残り1チームは指名漏れした棋士が3つに分かれたトーナメントを実施し、勝ち抜いた3人が「エントリーチーム」として参加、全15チームで行われる。予選リーグは3チームずつ5リーグに分かれ、上位2チームが本戦トーナメントに進出する。試合は全て5本先取の9本勝負で行われ、対局は持ち時間5分、1手指すごとに5秒加算のフィッシャールールで行われる。優勝賞金は1000万円。
(ABEMA/将棋チャンネルより)