黒田尭之五段の渾身“勝負手”にベテラン棋士が目見開き仰天 仲間も「ふおー!え~!?」と大興奮の大逆転勝利/将棋・ABEMAトーナメント
【映像】目をまん丸に見開き驚く佐藤康光九段
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 チームのために、自分のために。渾身の“勝負手”で勝利を引き寄せた。将棋界の早指し団体戦「ABEMAトーナメント2023」本戦トーナメント1回戦・第2試合、チーム康光とチーム斎藤の対戦が8月5日に放送された。チーム斎藤の2連勝で迎えた第3局は、黒田尭之五段(26)対相手リーダー佐藤康光九段(53)の対戦に。佐藤九段のペースでの進行となったものの、終盤で放った黒田五段の一手から逆転を引き寄せ白星を奪って見せた。この渾身の一着に佐藤九段は目を見開いて驚きの表情。仲間も仲間も「ふおー!え~!?」と大興奮で歓声を上げていた。

【映像】目をまん丸に見開き驚く佐藤康光九段

 本戦1回戦突破を目指すチーム斎藤は、第1・2局で連勝を飾り好スタートを切った。完全に流れを引き寄せるべく、第3局は初戦に続いて黒田五段が登板。「佐藤九段とは初手合いですが、私と将棋が似ていると指摘を受けることもあり、どうなるか予想がつかない楽しみな一戦です」と対局場へ向かった。

 個性派同士の一戦は、力戦相居飛車の戦いに。角交換から互いに玉を囲うじっくりとした展開となった。黒田五段が攻めに出たが、後手の佐藤九段が丁寧な受けでリードを拡大。△4四角と攻防手を放って勝負を決めに行ったかと思われた。チーム康光の控室では、高見泰地七段(30)と大橋貴洸(30)が「おお~素晴らしい!さすが“本格派”!これは相当逆転は難しいんじゃないですか?」と満面の笑みでモニターを眺めていた。

 黒田五段は細く切れそうな攻めの中で、▲5三銀。自玉への詰めろを外す渾身の勝負手を放つと、思わず佐藤九段もまん丸に目を見開く驚きの表情を見せた。チームメイトの冨田誠也四段(27)も「ふおー!え~!?」と大興奮の様子で歓声を上げていた。同門の兄弟子でリーダーの斎藤八段は「さすがの佐藤先生も困惑しているでしょう~」と嬉しそうな表情。黒田五段はここから一気に流れを引き寄せ、逆転勝利を飾ってみせた。

黒田尭之五段の渾身“勝負手”にベテラン棋士が目見開き仰天 仲間も「ふおー!え~!?」と大興奮の大逆転勝利/将棋・ABEMAトーナメント
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 解説を務めた北浜健介八段(47)も「▲5三銀はすごい手。よくあの短時間でこういう手が見えるな…」と驚きの声。ファンからも「ひょーええええ」「康光先生えーて顔したw」「びっくりしてたよねw」「ひょえー」「黒ちゃん!黒ちゃん!」「黒ちゃんすげえ!」「スーツへの執念」「黒田バズーカ」「康光先生はリアクション棋士」「ひやー」と大興奮のコメントが殺到していた。

 秒読みの中で大きな白星を奪った黒田五段は、「勝負勝負で迫ることができた。お互い時間がなくなってからも粘り強く指すことができた」と満足気な笑顔で一局を振り返った。

◆ABEMAトーナメント2023 第1、2回が個人戦、第3回から団体戦になり、今回が6回目の開催。ドラフト会議にリーダー棋士14人が参加し、2人ずつを指名、3人1組のチームを作る。残り1チームは指名漏れした棋士が3つに分かれたトーナメントを実施し、勝ち抜いた3人が「エントリーチーム」として参加、全15チームで行われる。予選リーグは3チームずつ5リーグに分かれ、上位2チームが本戦トーナメントに進出する。試合は全て5本先取の9本勝負で行われ、対局は持ち時間5分、1手指すごとに5秒加算のフィッシャールールで行われる。優勝賞金は1000万円。
ABEMA/将棋チャンネルより)

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【映像】厳しい戦いを振り返るチーム康光とチーム斎藤
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