【第105回全国高校野球選手権記念大会】宇部鴻城1-4花巻東(1回戦・第3日・第1試合・甲子園)
これも強打者の宿命か。岩手代表・花巻東の佐々木鱗太郎選手(3年)が第3打席、申告故意四球を宣告された。勝負を避けられたことに甲子園のスタンドが大きくざわついた。
高校通算140本塁打という史上最多記録をひっさげ臨んだ初の聖地。岩手大会では0本塁打と調子が上がらなかったが、甲子園での初見参となったこの試合では「3番・ファースト」で出場すると、第1打席は三遊間を破る華麗なレフト前ヒットで甲子園初安打を飾る。さらに、無死二塁というチャンスで迎えた第2打席は、内角低めに来たスライダーを叩き、レフト前へ落ちる技ありのヒット。これが先制タイムリーとなり、自身にとっても甲子園初打点をマークした。
そうして迎えた5回裏の第3打席。2死ながらランナーは二塁にいる状況でさらなる追加点も期待できる場面。ここまでの2打席も内容が良かっただけにそろそろ一発が期待される場面だったが、これ以上の失点は避けたい宇部鴻城の尾崎公彦監督が敬遠策を決断。伝令が審判に申告故意四球を伝えると、即座にコールされ、打席に入っていた佐々木麟は一塁へと向かっていった。
勝負に徹したプレーとはいえ、超高校級スラッガーの宿命とも言えるこのシーンを受け、佐々木麟の本塁打を期待していた甲子園に集まったファンはざわつくこととなった。配信を観ている視聴者からも「まぁそうだよね」「ホームラン見たかった」「しゃあないでふ」など、残念がるコメントが見られた。
なお佐々木麟は、第4打席もサードを強襲するヒットを放ち3打数3安打の猛打賞。期待された一発こそ出なかったが、高い能力を甲子園の舞台で出した。試合後、本人は「目一杯振ることだけ考えていました。まだ修正できると思います」と、さらなる向上を目指していた。
画像提供:バーチャル高校野球
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『熱闘甲子園』動画一覧
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