「課題の締め切りとテストの日わかる方いますか?体調崩して授業出席できなくて」
「範囲は確かP25〜P48だったと思います!よければノート送りますよ~」
「テストは来週(水)です」
これは大学生の間で密かなブームになっているアプリ『ペンマーク』でのやりとり。授業に関する切実な質問に答えてくれたのは友達ではなく、同じ講義を履修している他の学生なのだ。『ABEMAヒルズ』では、アプリの開発者である横山直明代表に開発の経緯やアプリの概要を聞いた。
「(このアプリは)大学のシラバス(講義などの内容や進め方を示す計画書)をもとに授業を検索でき、なおかつ過去の履修者の口コミも見れて、簡単に時間割が作れるところが、基本的な機能になっている」(横山直明代表、以下同)
大学に入学して最初の作業となる履修登録。膨大な数のシラバスとにらめっこし、取得単位を計算しながら自分でスケジュールを立てるというのはなかなかハードルの高い作業だ。ペンマークでは、過去の履修者の口コミを参考に履修管理をすることができ、同じ講義を履修している学生同士でコミュニケーションがとれるのもアプリの特徴となっている。
開発のきっかけは、慶應義塾大学2年のときに必修科目を落とし、留年した横山代表自身の苦い経験がもとになっているという。
「必修科目が大講義室で受けるタイプで、友達がいなかったので一人で受講していた。しかし、1回欠席した日にとても大事な即日レポートが出て、それを提出できずに欠席扱いになってそのまま単位をし、留年してしまった」
一人で講義を受けている人と、友達同士で受けている人との情報格差を実感した横山代表。この格差を解消するため、学生専用SNSとしてペンマークをリリースした。今では慶應大学の学生の約8割が利用し、全国約9000校の大学や短大、専門学校などに対応している。
ペンマークの取り組みは、前澤友作氏による「前澤ファンド」の審査を通過し、約10億円の資金調達に成功している。今後はさらに機能を拡大し、大学生活全体をサポートするアプリを目指していくと横山代表は話す。
「高校生が大学入学すると、右も左もわからない。そんな中、家探しのサポートや授業で必要になるパソコン探しのサポート、就職活動のタイミングになったらその就職活動のサポートとか。学生の一生を豊かにするというミッションを掲げているので、そういった卒業後の人生に起用できるような何かサポートが出来れば」
(『ABEMAヒルズ』より)
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