【第105回全国高校野球選手権記念大会】宇部鴻城1-4花巻東(1回戦・第3日・第1試合・甲子園)
岩手代表・花巻東のキャプテン・千葉柚樹選手(3年)の“送りバッティング”が話題になっている。
【映像】練習の賜物「送りバッティング」(39分30秒ごろ~)
4回裏の花巻東の攻撃。3回まで佐々木鱗太郎選手(3年)の1安打のみに抑えられていた打線がついに爆発。先頭打者の熊谷陸選手(3年)がサードへの内野安打、そして悪送球の間に二塁へ進塁すると、続く佐々木麟がレフトへ技ありのタイムリーヒットで先制。さらに北条慎治選手(3年)もレフト前へヒットを放ち、なおも無死一、二塁というチャンスで千葉に打席が回ってきた。
この後の打者につなげるため、千葉は打席に入って早々送りバントの構えを見せたが、さらなる追加点を奪われまいと宇部鴻城ナインも内野に前進守備を敷き、特にファーストは投手が投球するたびにダッシュしてくるなど、進塁を阻止するための準備は万全といった様子だった。
そんな状況だけにバントは難しいと考えたか、千葉は途中からバスターをやめヒッティングに集中。宇部鴻城の浅田真樹選手(3年)がカウント1-2から投じてきた4球目、外角へのボール気味のスライダーをヒッティングしていった。
打球は一塁側へと転がる平凡なファーストゴロで打った千葉はアウトとなったが、その間にランナーはそれぞれ進塁。結果的に送りバントのような形になり、1死二、三塁とさらに得点のチャンスへとつながっていった。
続く広内駿汰選手(3年)は千葉の犠牲を無駄にせず、センターへとタイムリーを放ち、一気に2人が生還。花巻東はこの回だけで4安打を集中して3点を奪ってみせた。
送りバントが難しいと察するや否や、すかさずヒッティング。それも進塁を妨げないように逆らわずに右側へと流す技術はプロ顔負け。これぞキャプテンの鑑とも言うべき献身的なプレーで千葉は見事にチームを支えてみせた。「これは練習しないと、打てないですね」と、試合配信でゲスト出演していた山梨学院監督・吉田洸二氏もその高い技術力に舌を巻いた。
何の変哲もないファーストゴロを“送りバッティング”へと昇華させた千葉のプレーに対し視聴者は「うまいな」「しっかりと進塁打」「ナイス進塁打」「送りバッティング」とその高い技術力を褒めたたえるコメントが多く寄せられた。
画像提供:バーチャル高校野球
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