【MLB】メッツ2−3カブス(8月8日・日本時間8月9日/ニューヨーク)
これぞメジャー12年目のベテランらしいプレーだ。メッツ対カブスのこの試合、鈴木誠也外野手が所属するカブスは接戦を制してプレーオフ争いに一歩近づいたが……この試合でゴームスのトリックプレーが光った。アウトになったものの、“神スライディング”と呼べるプレーだった。
5回表のカブスの攻撃。1点ビハインドで迎えたが、先頭打者のモレルが死球で出塁すると、続くゴームスがメッツ先発・カラスコのカーブを叩いてセンターへ同点となるタイムリーツーベースヒット。なおも無死二塁というチャンスで打席にはマドリガルが入った。
これ以上の失点を避けたいカラスコはマドリガルに対し緩急を使った投球で追い込み、カウント0-2から投じたチェンジアップにマドリガルが手を出した。
高いバウンドのゴロになった打球はピッチャーの正面に。カラスコは捕球すると、二塁から三塁へと進塁するゴームスを刺すため、三塁へ送球した。
メッツのサードを守るビエントスがボールを受けたタイミングは完全にアウト。しかし、ゴームスはタッチされまいとビエントスが右足にタッチしそうになった瞬間、スライディングで伸ばしていた右足を畳み、反対の左足を伸ばしていち早くベースにタッチしようとしていた。
結果、判定はアウトとなったが実況の熊谷龍一氏も「セーフに見える」というほど際どいタイミングに。カブスのロス監督もチャレンジを要求して判定の見直しを求める一幕もあった。
あまりに際どいタイミングだっただけに、審判のビデオ判定も時間がかかったが、判定は覆ることなくアウト。ゴームスの右のつま先にわずかにグラブが触れたという判定だった。
あまりに際どい判定だっただけに視聴者も「セーフで草」「アウトっぽいが」など、セーフかアウトかの議論が続出。さらにアウトの判定が出た直後は「足出すのうまい」「いい判断」などゴームスのベテランならではのトリックプレーを褒めたたえるコメントが目立った。
(ABEMA『SPORTSチャンネル』)





