【第105回全国高校野球選手権記念大会】市和歌山5-4東京学館新潟(1回戦・第4日・第3試合・甲子園)
白熱の最終回、取ればアウトで逃げ切り勝利という場面で高々と上がったキャッチャーフライを、市和歌山・麹家桜介選手(2年)が、これだけは絶対に落とせないとばかりに、大事に大事を重ねて捕るようなポケットキャッチが、ファンの注目を集めた。
【映像】絶対に落とせない!ウイニングボールは高く上がったキャッチャーフライ
両チーム合わせ23安打が飛び出たこの試合。市和歌山は5回まで5-1とリードしていたものの、6回裏に2点を返される。そんな中で最終回の守備はまさに逃げ切った形となった。マウンドには6回途中からマウンドを託されていた小野莞都選手(3年)。先頭バッターの5番・鈴木健太選手(3年)にライト前に、続く6番・近藤颯斗選手(3年)にはレフト前と、いずれもヒットを打たれピンチを迎えた。
長打が出れば一打逆転も考えられる場面だったが、代打で出場した渡辺倖大選手(3年)を138キロのストレートで見逃し三振に。8番・森田蒼生選手(2年)はセンターフライに打ち取り“あと一人”という場面までたどり着いた。
代打で出場した芳賀敬太選手(3年)に対して初球のスライダーを投げ込むと打球はサードへと転がる。それをサードの田嶋優汰選手(3年)がプレッシャーからか一塁へ悪送球してしまい、1点を献上して点差はわずか1点に。しかもランナーは二、三塁というサヨナラ負けの危機で、打席にこの日2安打している佐藤明日葵選手(3年)を迎えた。
初球の138キロ高めのストレートはボールに。続く2球目、小野はカーブを選択。佐藤が見逃しカウントは1-1に。3球目にスライダーを投げ込むと、これを佐藤は打ち上げ、キャッチャーフライに。その球を落とすまいと麹家は大事に大事にポケットキャッチし、市和歌山はなんとか逃げ切った。
甲子園ファンからは「危なかった ヒヤヒヤ」や「3アウトが遠かった」という危なげながらも逃げ切った市和歌山に対するコメントが見られたものの、「一勝おめでとう!」「7年ぶりの夏勝利ですね」など勝利を祝す声も見られた。また、「市和歌山のキャッチャー、9回裏で一人アウト取るたびピッチャーの元へ駆け寄って、笑顔で声かけグータッチしてたのが印象的 最後はキャッチャーフライを丁寧に取って、市和歌山の勝利!」と、このキャッチャーフライについて言及するコメントも見られた。
なお試合後、市和歌山・半田真一監督は、捕れば逃げ切りという瞬間に「そうですね。ただファウルゾーンでもあったので、落としてもまだ大丈夫だった」と、少し苦笑いしながらシーンを振り返っていた。
画像提供:バーチャル高校野球
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