【第105回全国高校野球選手権記念大会】日大三3-0社(1回戦・第4日・第2試合・甲子園)
【映像】ボールが浮き上がる“極上ストレート”
8月9日に放送された「熱闘甲子園」で、第105回全国高校野球選手権記念大会(主催:朝日新聞社、日本高等学校野球連盟)の日大三(西東京)対社(兵庫)の一戦を紹介。見事な完封を飾った日大三のエース・安田虎汰郎選手の投球について、番組にキャスターとして出演した斎藤佑樹氏が言及した。
この試合で先発した安田は、初回から力強いストレートに加え、スライダー、さらにはチェンジアップを混ぜる投球で社打線を翻弄。4回まで杜をノーヒットに抑える好投を見せると、初めて先頭打者を出した7回のマウンドでは、得点圏に走者を背負うものの、決め球のチェンジアップで後続を断ち、結局、9回を投げて被安打2、無失点という、危なげない投球でチームを勝利に導くこととなった。
番組では、こうした安田の投球について改めて注目することとなったが、斎藤氏によると、「安田君はチェンジアップが持ち味なんですが、もうひとつ、魅力を感じたのが、ストレートなんです。」と、チェンジアップをウイニングショットする形で好投した安田ではあるものの、実はストレートにも大きな特徴があると指摘した上で、「だいたいのピッチャーは、腕を斜めから投げることで、ボールの回転軸も斜めなんですね。ただ安田君は、ここから身体を横に倒すことで、真上から投げるんです。そうするとボールの回転軸も縦。まっすぐになります。」と、安田はフォームの途中までは斜めからボールを投じる形でありながらも、そこから、リリースの直前に、身体全体を一塁方向へと傾けることで、リリースポイントが真上の高い位置となり、ボールの回転軸も「縦」となっていると指摘。また、その効果として、「ボールの回転軸が真っ直ぐになると、バッターにとってはボールがホップしているように感じるんですよね。そうすると、ボールの下を叩いてしまって、フライが多くなります。今日も13個のアウトがフライで打ち取ったものでした。」と、決め球のチェンジアップとの相乗効果もあり、バッターにフライを打ち上げさせるという、安田ならではの投球スタイルを確立しているとした。
なお、試合後に行われた安田自身へのインタビューで斎藤佑樹氏は、「フォームを上からというのは、その辺は、意識してます?」と、直接このフォームについて訊ねることとなったが、その際に安田は、「(上から投げるということは)意識してます。真上から真縦の回転で投げたいので。急速があまり出ないので、やっぱり質の良いストレートを投げたいなということは、普段から心がけています。」と、良質のボールを投げるために、日頃からこうした投球を意識しているとコメント。これを受けて斎藤氏は、「まさに努力の結晶ですよね。」と、改めてこうした投球を確立させた安田の努力を称賛することとなった。
写真提供:朝日新聞社
8月23日 決勝のハイライト動画
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