【第105回全国高校野球選手権記念大会】創成館 6-3 星稜(2回戦・第5日・第3試合・甲子園)
小さい的は投げる方も一苦労。第105回全国高等学校野球選手権記念大会(主催:朝日新聞社、日本高等学校野球連盟)の第5日目が10日、阪神甲子園球場で行われた。第3試合では創成館のサード、松崎誠人選手(3年)の変則打法が相手投手を翻弄。知識豊富なファンからも反響が寄せられた。
【映像】的が小さい!“低く構えた”個性派打法(14:15頃〜アップあり)
初回、1死走者一塁の場面で夏の甲子園初打席に入った松崎。星稜の先発は5番・武内涼太選手(3年)。竹内の投じた4球目、126キロのスライダーを捉えると、これが武内の足元をすり抜けセンター前へのヒット。ランエンドヒットとなりこれで走者は一、三塁。その後の2得点へつながった。塁上で松崎はベンチへ向けてガッツポーズ。
162センチ、66キロと小柄な松崎の打法は、ステップを踏まず体重移動から始める“ノーステップ打法”。エンゼルス・大谷翔平選手をはじめ、国内外のプロの名だたるプレイヤーもこの打法を用いることがある。実況の中邨雄二氏は「この低い姿勢からノーステップ打法!This is ピッチャー返しです」と伝え、山梨学院監督でこの日解説を務めていた吉田洸二氏は「大会の緒戦ということで、とにかくセンター方向へ強く打っていくという意識の方が、大振りにならずひっかけたりしないんですね」と技術面を解説していた。
さらに松崎は2回裏、1死満塁のチャンスで打席に入ると、その初球に対しては小さいステップでタイミングを計った。しかし2球目はまたノーステップ打法に戻り、この打法の利点でもある球筋の見極めやすさを活かす。これを見た吉田氏は「ピッチャーからすると投げにくい構えをされているんですよね。小柄な選手が低く構えて。懐がないので投げにくいんですよ」と説明した。この投げにくさが奏功したか、松崎はこの打席、押し出し四球で出塁、創成館は1点を追加した。ファンからは「ヤクルトの青木と一緒だな」「選球眼良き」「創成館のノーステップ打法炸裂」などこの変則打法に着目する声が寄せられていた。
(画像提供:バーチャル高校野球)
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