【第105回全国高校野球選手権記念大会】専大松戸7-5東海大甲府(2回戦・第7日・第2試合・甲子園)
【映像】驚異のダイビングキャッチが炸裂した瞬間
8月12日に放送された「熱闘甲子園」で、第105回全国高校野球選手権記念大会(主催:朝日新聞社、日本高等学校野球連盟)の専大松戸(千葉)対東海大甲府(山梨)の一戦を紹介。番組では、5日で300kmもの厳しい走り込みで培った驚異の“粘り強さ”で、激戦を戦い抜いた東海大甲府ナインに注目した。
走りも走ったり5日で300km―「粘り強さ」をモットーに、今大会、8年ぶりの出場となった東海大甲府は、主将をつとめる兼松実杜選手が「走り込みのメニューを増やしてくださいとお願いしました」と試合前に語っていたように、とにかく練習で走りこむというスタイルを貫いてきた。その結果、どこよりも走ってきたという自信のみならず、“粘り強さ”に大きな効果が出たという。大会前のインタビューで兼松は、「粘り強さが出てきたと思います。これだけ練習して走ったということが、今まで以上にあるので、いい結果が出せるようにしたいと思います。」と、5日間で300kmもの距離を走ったからこそ得られた成長について胸を張っていた。
そして迎えたこの試合、東海大甲府は、その“粘り強さ”が発揮された形となった。一進一退の攻防となるも、東海大甲府ナインは、打撃でも守備でも常に全力疾走。練習同様、とにかく走り、走りに走った。そして、6回にはユニフォームを泥だらけにしながら、怒涛のヘッドスライディングを立て続けに披露し、脅威の粘りで4-4の同点に追いついた。さらに7回には1点を勝ち越すこととなったが、この際も、2塁走者が快足を飛ばし、ヘッドスライディングで本塁へと生還。全員が全力疾走と粘り強い精神力で、激しいシーソーゲームを戦い抜いた。
試合後、「甲子園に連れてきてくれてありがとうね。以上!」と、言葉少なではあるものの、選手たちへの想いを伝えた村中秀人監督を呼び止め、「日本一の監督にしようってミーティングしたんですけど、日本一の監督にすることができなくて、本当にすみませんでした。人間性を成長させてくれたのが監督で、自分たち3年生は監督さんのもとで野球ができて、本当に幸せ者だと感じます。今までご指導ありがとうございました。」と、今年度での勇退を決めている恩師に向けて、最後まで粘り強い戦いで全力を尽くしたナインを代表し、込み上げる涙と想いを堪えつつ語った兼松主将。ナインがミーティングで掲げた目標は果たせなかったものの、彼らが厳しい走りこみの末に掴んだ成長は、監督にとって、優勝旗にも勝るとも劣らない、価値あるものといえそうだ。
写真提供:朝日新聞社
8月23日 決勝のハイライト動画
準決勝までのデイリーハイライト動画も
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8/6 第1日 | 8/7 第2日 | 8/8 第3日 |
8/9 第4日 | 8/10 第5日 | 8/11 第6日 |
8/12 第7日 | 8/13 第8日 | 8/14 第9日 |
8/16 第10日 | 8/17 第11日 | |
準々決勝・準決勝(タップで動画へ) | ||
8/19 第12日 | 8/21 第13日 |
『熱闘甲子園』動画一覧
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日 | 見どころ(タップで動画へ) |
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