【第105回全国高校野球選手権記念大会】大垣日大3-4おかやま山陽(2回戦・第8日・第4試合・甲子園)
岐阜代表・大垣日大の名将・阪口慶三監督の甲子園41勝目はならなかったが、勝負へのあくなき執念を随所に垣間見せた。
【映像】阪口監督が仕掛けたタイブレークでのダブルスチール(3分35秒ごろ~)
試合はまさかの結末だった。2-2からの延長タイブレーク。1点リードした10回裏、岡山代表・おかやま山陽は、2死満塁からバッテリーミスから一挙に2点を奪い、劇的なサヨナラ勝ちを決めた。
注目すべきはタイブレーク10回表、大垣日大の攻撃。無死一、二塁からスタートし犠打失敗後の場面で、阪口監督は三盗・二盗のダブルスチールのサイン。おかやま山陽の捕手がサードに悪送球し、ボールは大きくそれてレフト前へ。代走の二塁ランナー・神川翔太選手(3年)が本塁に生還し3-2と勝ち越した。試合後、阪口監督は「バッターが打つことと、キャッチャーが悪送球することを天秤にかけた」上でのダブルスチールだったと告白。つまり、おかやま山陽捕手の悪送球まで阪口監督のシミュレーションに入っていたということだ。
一見すると、一か八かの盗塁策だと思われがちだが、あわよくば相手チームのミスを誘発して勝ち越し点が生まれればという作戦がドンピシャにはまった格好だ。このあたりが名将の名将たる理由だろう。監督として最初の甲子園出場は昭和44年(1969年)の第51回大会だという阪口監督。半世紀以上かけ夏の甲子園を知り尽くした男の恐ろしい采配だった。
画像提供:バーチャル高校野球
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