大谷翔平に立ちはだかった豪腕・シャーザーがスゴすぎた！通算112度目2桁＆今季最多の11奪三振の圧巻投球

【MLB】レンジャーズ12－0エンゼルス（8月14日・日本時間15日／アーリントン）

　これが"マッドマックス"の本気なのか……。エンゼルスの大谷翔平投手が「2番・DH」でレンジャーズ戦に先発出場。MLB通算212勝を誇る現役最強右腕・シャーザーと公式戦初対決を迎えた。しかし大谷は百戦錬磨39歳のベテランの前に3打数無安打、2三振。特に第1打席は、内角を鋭くえぐるカットボールに空振り三振に倒れるなど為す術なく抑えられた。

【映像】大谷をねじ伏せたシャーザー圧巻の投球

　奇跡のワイルドカード進出に望みをつなぐためにこれ以上勝ち星を落とせないエンゼルス。猛暑真っ盛りでお疲れモードの大谷も初のホームランキングとチームのワイルドカード進出を信じ、今週は打者専念でのプレーとなった。しかし、その前に立ちはだかったのがレンジャーズ先発のシャーザーだ。

　シャーザーはサイ・ヤング賞3度、最多勝4度、最多奪三振3度など多くのタイトルを手にしてきた現役最強右腕。サイドスローに近いスリークォーターのフォームから平均94マイル（約151キロ）のストレートを軸に、左右の打者に変化球を使い分ける投球で、ここまで積み重ねてきた白星は212。今年7月に、ワールドチャンピオンを目指すレンジャーズがメッツから引き抜いた。

　大谷が「憧れの投手」と言えば、シャーザーも「特別な最高の選手」と互いに認め合う間柄。そんな両者の公式戦初対決は3度実現した。初回、無死ランナーなしの場面で迎えた第1打席は、150キロ後半のストレートを内と外に投げ込むシャーザーが3球で追い込むと、大谷もファールで必死に食らいつく。だが、6球目の内角低め、鋭く内側をえぐるカットボールに対応できず空振り三振に倒れた。

　4回表に先頭打者で回ってきた2度目の対決も同じような展開となり2球で追い込まれると、この日シャーザーが初めて投げたカーブにバットは大きく空を切った。わずか5球。ワンバウンドになったボールを振らされて2打席連続三振となった大谷は、ベンチに下がりながら天を仰ぐしかなかった。

　7回表の3度目の対決では、ストレートを待っていたような大谷が初球から積極的に狙っていった。しかしシャーザーが投じた一球目はチェンジアップ。意表をつかれた大谷はサードフライに倒れた。この日の初対決は、「まだまだヤングボーイだ」と言わんばかりにシャーザーが圧倒。この日の大谷は3打数無安打に終わった。

　試合は先発・サンドバルが5失点、2番手・キャニングも4失点と精彩を欠き、さらには3つのエラーに打線は1安打と完全沈黙。12-0と完敗し、ア・リーグ西地区首位のレンジャーズに力の差を見せつけられた。（ABEMA『SPORTSチャンネル』）