【第105回全国高校野球選手権記念大会】広陵3-6慶応(3回戦・第10日・第2試合・甲子園)
2年生エース対決は、慶応に軍配が上がった。立ち上がりは初回に慶応が先行しながらも、広陵がじわりじわりと追い詰める展開。7回裏についに3-3の同点に追いつくと、9回で決着がつかずタイブレークに突入。10回表に1点を勝ち越した後、5番・延末藍太選手(3年)の2点タイムリーで3-6と3点のリードとし、裏の攻撃を締めて激闘に終止符を打った。
互いに2回戦からメンバーを固定してきた両チームのゲームは初回から動く。先攻の慶応が2死二、三塁のチャンスを迎えると、5番・延末藍太選手(3年)がレフトへのタイムリーヒットで2点を先取することに成功した。追いかける広陵は2回裏に無死一、二塁から7番・浜本遥大選手(2年)が送りバントを決めて1死二、三塁に。しかし、ここは慶応の2年生エース・小宅雅己選手(2年)に三振とセンターフライに打ち取られ、無得点に終わった。
3回表、追加点は慶応だった。1死二、三塁のチャンスで5番・延末がセカンドゴロの間に走者が生還。ここまで、慶応の3点全てが延末の打点となった。しかしその裏、広陵が反撃を開始する。
1死二塁で強打者・真鍋慧選手(3年)が三振した後、4番・小林隼翔選手(3年)が鋭い当たりのレフト前ヒットで1点を返すことに成功した。その後、6回裏には2死三塁から9番・松下水音選手(3年)が、7回裏には1死二、三塁の場面で5番・只石貫太選手(2年)がショートゴロとなる間に1点を返し、ついに試合を振り出しに戻すことに成功した。
慶応は、先発・小宅雅己選手(2年)から7回に鈴木佳門選手(2年)、9回に松井喜一選手(3年)と継投するなかでゲームを作ったが、序盤のリードを守り切り、9回で勝利を手にすることはできずにタイブレークでの決着となった。
迎えた10回表、無死一、二塁のタイブレークで慶応は1番・丸田湊斗選手(3年)がヒットで満塁とすると、2番・八木陽選手(3年)が凡退した後に3番・渡辺千之亮選手(3年)が放ったセカンドゴロの間に広陵の守備のほころびが出て、1点の勝ち越しに成功した。1死満塁の場面で続く4番・加藤右悟選手(2年)は凡退したが、2死満塁から延末がライト前ヒットを放ち、2点を追加。延末はこの日、慶応の6得点中、一人で5打点をマークした。
その裏、広陵の攻撃を無失点に抑えた慶応が勝利を収め、準々決勝進出を決めた。なお、試合後の抽選の結果、慶応は大会第12日の19日(土)に沖縄尚学と対戦する。
慶応が試合を先行したものの、中盤以降は広陵ペースの展開。その原動力となったのが、最後までマウンドに立った広陵の先発・高尾響選手(2年)だ。10回にも145kmを超える渾身のボールで相手を圧倒するなど、150球以上の球数を投げ抜いた。慶応の先発・小宅との2年生対決では敗戦したものの、大舞台で堂々のピッチングを披露した。
画像提供:バーチャル高校野球
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