【第105回全国高校野球選手権記念大会】土浦日大 ― 八戸学院光星(準々決勝・第12日・第2試合・甲子園)
粘りの野球が、無失点のエースを打ち崩した。茨城代表・土浦日大は3回裏の攻撃で青森代表・八戸学院光星の洗平比呂選手(2年)から連打で3点を奪い、甲子園が大きく沸いた。
速球と切れのある変化球を武器に青森大会を勝ち上がる原動力となった洗平はこの大会でも12日の対明桜戦で7三振を奪って完封勝ち。続く対文星芸大付ではリリーフで1回2/3を無失点に抑えるなどその実力を遺憾なく発揮。この試合でも2回までノーヒットに押さえるなど好投していたが……3回裏、ついに土浦日大打線が目を覚ました。
先頭打者の鈴木大和選手(3年)が四球を選んで出塁すると、続く伊藤彩斗選手(3年)が初球をすかさず送りバント。さらに中本佳吾選手(2年)も四球を選ぶなどのチャンスを作った。この後インフィールドフライがあったが、2死ながら一、二塁というチャンスで打席には3番の後藤陽人選手(3年)が入った。
この回から制球が荒れだした洗平に対し、積極的にバットを振っていった後藤はカウント1-2と追い込まれてから5球目に来た外角のカットボールをスイング。打球はセカンドの間を抜ける形になり、センターへ抜けるヒットに。この間に二塁ランナーが生還して、ついに先制。ここまで無失点で来た洗平から得点をもぎ取ってみせた。
さらに土浦日大は4番の香取蒼太選手(3年)が死球。2死満塁のチャンスから5番の松田陽斗選手(3年)がショート頭上を越えるヒットを放ち、一気にランナー2人を生還させる2点タイムリーヒットでこの回だけで3点を奪ってみせた。今大会の土浦日大は勢いに乗ると止まらないといったゲーム展開が多かったが、この試合でも小技を絡めたスモールベースボールで相手エースを攻略するという“らしさ”を見せてくれた。
安定感抜群の特球を見せた洗平に対し、先制打を放った後藤、2点タイムリーヒットを打った松田に対し視聴者は「ないす!」「土浦旋風」「乗ってきたら止まらないよ」と勢いに乗った土浦日大の攻撃力に喜んでいる様子が見られた。
画像提供:バーチャル高校野球
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