将棋日本シリーズJTプロ公式戦の2回戦第1局が8月19日、新潟県新潟市の「新潟市産業振興センター」で行われ、永瀬拓矢王座(30)と山崎隆之八段(42)が対局を開始した。4年連続4回目の出場となる永瀬王座と、1回戦で羽生善治九段(52)に勝利し2回戦に駒を進めた山崎八段が激突。準決勝一番乗りを決めるのはどちらか。振り駒の結果、先手は永瀬王座に決まった。
永瀬王座は2009年10月に四段昇段。竜王戦1組(1組:6期)、順位戦A級(A級:3期)。タイトルは連覇中の王座4期と、叡王1期の計5期。31日には藤井聡太竜王・名人(王位、叡王、棋王、王将、棋聖、21)を挑戦者に迎える王座戦五番勝負の開幕を控えている。一般棋戦では若手棋戦の新人王戦、加古川青流戦でそれぞれ1回ずつ優勝経験がある。JT杯は4年連続4回目の出場で、2020年度大会で豊島将之九段と決勝戦を戦い準優勝だった。今期は初優勝を目指し、まずは初戦突破を目指す。
山崎八段は1998年4月に四段昇段。竜王戦1組(1組:11期)、順位戦B級1組(A級:1期)。タイトル挑戦経験を持つ強豪で、棋戦優勝は2017年度の日本シリーズなど8回を誇る。序盤から独創的な指し回しを見せることで知られ、少々形勢を損ねても逆転してしまうことから、NHK将棋講座で「山崎隆之のちょいワル逆転術」の講師を務めたこともある。日本シリーズは2年連続7回目の出場で、今期は宮城県仙台市で行われた1回戦で羽生九段に劇的逆転勝利した。
両者の対戦成績は、永瀬王座の8勝3敗。直近の対戦は今年3月に行われた第8期叡王戦本戦トーナメント準決勝で、永瀬王座が白星を飾った。JT杯での対戦は初とあり、本局を制するのはどちらか注目が集まっている。
JTプロ公式戦は前年覇者、タイトルホルダー、賞金ランキング上位者から12人が選出されるトップ棋士たちによるトーナメント戦。持ち時間は各10分、切れたら1手30秒未満、各5分の考慮時間。ABEMAではこの対局を終了まで生放送する。
(ABEMA/将棋チャンネルより)