【第105回全国高校野球選手権記念大会】土浦日大 9―2 八戸学院光星(準々決勝・第12日・第2試合・甲子園)
執念のチャレンジが貴重な追加点を生んだ。茨城代表・土浦日大は6回表、鈴木大和選手(3年)がスクイズを決めて1点を追加。その後の連打でリードを広げていくというチームを流れに乗せた大きなプレーとなった。
3回表に松田陽斗選手(3年)の2点タイムリーヒットなどで3点を奪い先制した土浦日大だったが、青森代表・八戸学院光星に4回裏、5回裏にそれぞれ1点を奪われ、5回裏を終了した時点で1点をリードしているがじりじりと迫ってきた強豪・八戸学院光星の猛追を考えると、追加点を奪って突き放したい状況となった。
クーリングタイムを終えた直後から始まった6回表の攻撃。先頭打者の松田がこの回からマウンドに登った岡本琉奨選手(3年)からライト前ヒットを放つと、続く塚原歩生真選手(3年)もライトへヒットと連打。その後、大井駿一郎選手がライトフライに倒れたが、なおも1死一、三塁というチャンス。ここで打席には8番の鈴木が入った。
是が非でも1点が欲しい局面なだけに、鈴木はスクイズをする体勢で臨んだが、2球目の真ん中に来たストレートをバントしたが、これは惜しくもファールに。これでマークが厳しくなってしまったが、鈴木はめげずに3球目の外角スライダーを見極めてボール。カウント2-1からきた真ん中低めのスライダーをしっかりとバントした。
バントした打球は勢いがあったが、それでもピッチャー前にうまく転がるナイスバントに。好スタートを見せていた三塁ランナーを見て送球が間に合わないと判断した岡本は一塁へ送球。その間にランナーがホームに生還して土浦日大が1点を追加。あきらめずにスクイズを挑んだ鈴木の好プレーとなった。
「この1点は大きい」「きっちり1点とったな」と視聴者はこの場面でのスクイズを絶賛。大きな得点となったが、このあと土浦日大は打線が爆発し、2人連続で四球を選び満塁となった場面で太刀川幸輝選手(3年)がセンターへ走者一掃のタイムリースリーベースヒット、後藤陽人選手(3年)のセンター前タイムリーが続いて一気に5点を奪って8-2と大きくリード。小技でもぎ取った1点が、結果として試合を決める大量点につながった。
画像提供:バーチャル高校野球
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