【第105回全国高校野球選手権記念大会】仙台育英 9―4 花巻東(準々決勝・第12日・第4試合・甲子園)
昨夏の覇者・仙台育英(宮城)と大谷翔平選手(エンゼルス)の母校としても知られる花巻東(岩手)の”東北対決”となった準々決勝。仙台育英が投打で圧巻の野球を見せ、2年連続のベスト4進出を決めた。
【映像】仙台育英・湯田統真選手が花巻東・佐々木麟太郎選手から三振を奪う!
試合が動いたのは3回表。仙台育英は2死満塁から尾形樹人選手(3年)のツーベース、鈴木拓斗選手(2年)のタイムリーで4点を先制する。
続く4回表には無死一、三塁から湯浅桜翼選手(2年)、斎藤陽選手(3年)の連続タイムリーなどで4点を追加。中盤までに大量リードを奪った。
7回表には尾形にこの日3安打目、大会2本目のソロアーチが飛び出すなど、終わってみれば12安打9得点の猛攻で花巻東投手陣を攻略した。
投げては先発の湯田統真が最速151キロをマークするなど、4回を投げて5者連続を含む8奪三振、無失点の圧巻投球。5回以降は武藤陽世選手(2年)、仁田陽翔(3年)、田中優飛選手(3年)と自慢の継投で試合を締めくくった。
敗れた花巻東は高校通算140本塁打の注目スラッガー・佐々木麟太郎選手(3年)が無安打に終わるなど、8回まで仙台育英投手陣を相手に無得点。9回にはベンチ入り20人全員を使い切り、意地の反撃を見せて4点を奪ったが最後は佐々木選手がセカンドゴロに倒れ、2013年以来のベスト4進出はならなかった。
強い――。多くの高校野球ファンが、そう感じたであろう1戦だった。昨夏、東北勢初の甲子園優勝を飾り、ディフェンディングチャンピオンとして迎えた今夏。
宮城大会を勝ち上がり、迎えた甲子園の舞台では初戦から浦和学院(埼玉)、聖光学院(福島)、履正社(大阪)、そして今日の花巻東と、高校野球ファンならだれもが名前を知っている強豪校との対戦が続いた。抽選の結果なのでそこに”意図”はないが、まるで”仙台育英包囲網”と表現したくなるような厳しい組み合わせ。
それでも、持ち前の選手層の厚さと昨夏、頂点を極めた経験で甲子園常連校を次々と撃破。8月21日の準決勝では強打で勝ち上がってきた神村学園(鹿児島)と対戦する。104回目でつかんだ悲願を経て105回大会の今夏、史上7校目、2005年の駒大苫小牧以来の「夏の甲子園連覇」へ、あと2勝だ――。
画像提供:バーチャル高校野球
8月23日 決勝のハイライト動画
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『熱闘甲子園』動画一覧
8月6日(日)の開幕戦から決勝まで無料配信! キャスターは古田敦也氏、斎藤佑樹氏、ヒロド歩美氏が務めます。
日 | 見どころ(タップで動画へ) |
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