【第105回全国高校野球選手権記念大会】神村学園6-0おかやま山陽(準々決勝・第12日・第3試合・甲子園)
今年から始まったクーリングタイムは、選手そして監督にも大きな効果を与えている。第105回全国高等学校野球選手権記念大会(主催:朝日新聞社、日本高等学校野球連盟)の第12日目が19日、阪神甲子園球場で行われた。第3試合では両チームがゼロ行進のなか、クーリングタイム明けに神村学園の守備陣、そして打線が覚醒。8回に一挙5得点を挙げ勝利した。
【映像】白熱投手戦!神村学園VSおかやま山陽 準々決勝ハイライト
初回から走者を出しながら得点ならず。もどかしい展開を神村学園の小田大介監督は「5回のクーリングタイムでは、弱気になりかけた自分を選手に『申し訳なかったな、もう一回気持ちを入れ替えて、攻める気持ちを持っていくぞ!』と言ってなんとか6回に向かいました」と振り返った。その6回裏はたびたび走者を出すも、味方の好守備がピッチャーを支えた。また先発の松永 優斗選手(3年)に替わって登板した黒木陽琉選手(3年)も2死一、二塁のピンチを無失点で切り抜けるなど、クーリングタイムを活かす、高いパフォーマンスをみせた。
8回表、ようやくチームは先制。タイムリーヒットを放った正林輝大選手(2年)は「守備からリズムをしっかり作って攻撃に繋げようとしていました」と語り、無失点投球を支えた守備陣に胸を張った。正林の後は岩下吏玖選手(2年)、そして松尾龍樹選手(3年)、松尾大悟選手(3年)にタイムリーが生まれこの回5得点。好守から打撃のリズムを作り、10分以上に渡る猛攻でおかやま山陽を打ち破った。
打線が繋がるたびに小田監督もガッツポーズ連発。これについて小田監督は「選手がこれだけ頑張っているので。成長している選手を見れば、私も嬉しくなってつい出てしまいました」と笑顔で語った。ベスト4を見据えて小田監督は「もううちはできる限りの最善を尽くして次の試合に向けて頑張りたいと思う。帰ってしっかりと研究して、できる限りの準備をして全力で挑みたいと思います」と健闘を誓った。
クーリングタイムで自らを叱咤。成長著しいナインが指揮官の言葉に見事応えてみせた。SNS上では「クーリングタイム後に試合が動く事、本当に多いね」「6回表に攻撃するチームはチャンス!」といった声が多数寄せられ、またベスト4進出を果たしたナインには「神村学園ベスト4おめでとう!」「優勝も見えてきたねっ!!!」と熱いメッセージが送られていた。
(画像提供:バーチャル高校野球)
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