【第105回全国高校野球選手権記念大会】仙台育英 9―4 花巻東(準々決勝・第12日・第4試合・甲子園)
試合を決定づける一発がレフトスタンドに吸い込まれた。宮城代表・仙台育英の正捕手、尾形樹人選手(3年)は岩手代表・花巻東との対戦となったこの試合で4打数3安打3打点の大当たり。中でも7回表に放った本塁打が甲子園ファンを大きく沸かせた。
【映像】仙台育英・尾形選手の見事な流し打ちアーチ!(1時間35分27秒ごろ~)
6日の浦和学院戦では本塁打を含む3安打3打点と大当たりだった尾形だが、以降の2試合はノーヒット。そうして迎えたこの大一番では2回表の第1打席でライト前へ3試合ぶりとなるヒットを放つと、2死満塁で迎えた3回表の第2打席では花巻東の先発・小松龍一選手(2年)のフォークボールをうまくすくい上げてライトへ先制となる2点タイムリーツーベースヒットを放つなど、復調気配を見せていた。
尾形のタイムリーでチームにも勢いが付き、その後一気に6点を追加して5回終了時点で8-0と大量リード。守っても尾形は先発の湯田統真選手(3年)を4回無失点8奪三振の快投に導くなど、4投手の良さを生かす好リードを見せた。
打って良し、守って良しという状態の尾形がさらに飛躍したのは7回表。先頭打者として打席に入ると、花巻東の葛西陸選手(2年)がカウント3-1から投じた高めのストレートをレフトへと流し打ちした。
打球は高々と上がり、甲子園名物の浜風に乗っていくとそのままレフトスタンドへと飛び込み、大会21号目、尾形自身にとっては今大会2本目の本塁打となった。
試合を決める一発を放った尾形に対して視聴者は「王者の風格」「王者すぎる」と昨夏の王者をけん引する女房役としてふさわしいプレーと絶賛。さらにレフトへの流し打ちのような本塁打については「森友哉以来のホームランだな」と2013年の第95回大会で本塁打を放った森友哉(当時大阪桐蔭・現オリックス)を引き合いに出すマニアックなコメントも見られた。
画像提供:バーチャル高校野球
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『熱闘甲子園』動画一覧
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