8月11日に楽天モバイルパーク宮城で行われた東北楽天ゴールデンイーグルス対オリックス・バファローズの一戦で、試合開始時間が大幅に遅延するという珍しい事態が発生。野球ファンの間で注目を集めている。
【映像】前代未聞のアクシデントで暇そうな選手たち
この試合、ホームチームである楽天の用具を運搬する車が、高速道路の事故渋滞に巻き込まれ、試合開始前に球場に到着できないという事態が発生。プレイボール時間が18時から19時46分に変更、“1時間46分押し”で試合が始まるという、想定外の事態となった。
8月18日放送の『バズ!パ・リーグ』(ABEMA)では、改めてこの珍しい状況について、取り上げることとなったが、その際に野球解説者の里崎智也氏は、「なかなか聞かないですけど、これはもう現実的に試合が行えたのも、まずはホームチームでもある楽天の荷物が届かなかったことによって、(結果的に)このゲームは開始できる要因となったと思いますね。(もしオリックス側であったら)試合が行われていないですよ。」と、ビジターチームであるオリックス側ではなく、ホームチームである楽天側の用具が届かないという事態であったからこそ、遅れながらも試合を開催することができたと指摘。
続けて、その理由として「楽天の荷物が届かなかったとしても、ホームグラウンドなんで、予備のユニフォーム、スパイク、バット、グラブなど、各選手が予備のものはホームのグラウンドには置かれてるんですよ。だから自分たちが試合で使うメインの道具は遅れてるけども、予備の道具で試合に向けての準備は普通の試合と同じようにできたわけですよ。」と、ホームチーム側は球場に予備の用具があるため、それを使うことで、試合前の練習などは行うことができ、あとは“本番用”の用具が到着しさえすればプレイボールがかけられる状態にあるという背景を解説。
その上で里崎氏は、「逆にオリックスの荷物が届いてなかったとしたら、オリックス(の選手たち)は、球場でスーツのままね。何も荷物も何もないんで、スーツのままでずっと待っとかなきゃいけなかった。で、荷物が届いても、そっから練習じゃないですか。」と、この事態が、ある意味、「不幸中の幸い」であったとした。なお、試合は楽天が5-0でオリックスに勝利している。
なお、チーム単位で用具が到着しないことで試合開始が遅延するという、この極めて珍しいケースに、ネット上の野球ファンからは、「これはこれから語り継がれる出来事の1つだろうな」「こんなに遅れて開始して完封勝利する岸様凄すぎワロタ」「現地の皆さん、運転手の方お疲れ様です…無事に試合始められて良かったです」「用具を福岡から仙台までトラックで輸送してることに驚いた。そりゃ昨日ナイターでお盆の混雑事故渋滞じゃこうなってしまうよな。トラックの運転手さん本当お疲れ様でした!」といった様々な声が寄せられている。
(ABEMA『バズ!パ・リーグ』)