ウクライナ侵攻に加わったロシアの民間軍事会社「ワグネル」の創設者・プリゴジン氏が搭乗していた飛行機がモスクワ北西部で墜落した。乗客乗員合わせて10人が搭乗していて、プリゴジン氏を含む全員死亡したという。
ジェット機はモスクワからロシア第二の都市・サンクトペテルブルクに向かう途中だった。まだ事故だったのか、プーチン氏による粛清だったのかはわかっていない。
このニュースに『ABEMAヒルズ』に出演したJX通信社・代表取締役の米重克洋氏は、見解を語った。
「実際に航空記録を見てみると、高い高度で飛んでいたところ、突然、爆発して落ちたという状況だ。飛行機は古いものではなく、離陸時や着陸時でもない危険な時間帯で突然爆発することは、攻撃以外には考えにくい。ある意味、プーチン政権に対して、歯向かうべきではないという、非常に露骨な政治的メッセージを発信しているに近い状況だ」
さらに、プーチン氏と対立する勢力についてはこう話す。
「20年間にわたってプーチン政権が続いてきた中で、政治的に対立している人やジャーナリストなどが次々と殺されてきている。今回もプリゴジン氏が反乱をするという時に、殺されるのではないかと思っていた人は多かっただろう」
また、プーチン氏が国際社会から孤立することについては、
「独裁政権は大体そうだと思うが、独裁者はいろんな人に対して厳しく当たることによって多くの敵を国内に抱えている。ただ、権力が強いので、権力を維持できている。その時に弱みを見せると、いつか自分が寝首をかかれることになってしまうので、強さを見せる必要がある。これが民主主義国家で命を奪わないで政権を交代するという政治的なシステムと全く違うところだ」
ロシアメディアは防空システムによる撃墜や機内で爆発が起こった可能性を指摘しているが、真相は依然として不明である。(『ABEMAヒルズ』より)
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