千賀滉大、落差110～120センチ「ゴースト・フォーク」がオバケすぎる！大谷翔平を擁するエンゼルス打線から10奪三振の衝撃投球で日本人最多奪三振に迫る

【MLB】メッツ1－3エンゼルス（8月25日・日本時間26日／ニューヨーク）

　敗れはしたが、力を遺憾なく発揮した。メッツの千賀滉大投手はエンゼルス戦に先発。大谷翔平投手とのメジャー初対決が大いに注目を集めたなか、6回2/3を投げて2失点と好投するも、打線の援護に恵まれずに敗戦投手に。7敗目を喫してしまったが、自慢のゴースト・フォークが今日も冴え渡った。

【映像】千賀滉大、落差111センチお化けフォークで三振を奪う瞬間

　千賀のゴースト・フォークが注目を集めたのはプレイボール直後の1回表。大谷を四球で歩かせて、1死一塁という場面で迎えたドルーリーとの対戦でのことだった。ボールを低めに集めて、早々にカウントを1－2と追い込んでから投げた4球目の131キロのフォークにドルーリーは反応できずに空振り三振を喫したが、驚くべきはその落差だった。

　ストライクゾーンからストーンと落ちたボールの落差はなんと44インチ（約111センチ）。1メートル以上も落ちるというまさにゴーストっぷりにドルーリーもなす術がなかった。

　さらに3回表にはオホッピーを三振に仕留めた際のフォークはドルーリーの時を大きく越える落差48インチ（約122センチ）を記録。まさに魔球というべきボールでエンゼルス打線を手玉に取り、5回までは毎回奪三振を記録。降板した7回も2三振を奪って10奪三振。シティフィールドには三振を表す「K」のボードが10個並び、その力投を大いに称えた。

　日本時代から「お化けフォーク」と称された千賀の決め球はメジャーでも大きな武器となり、今季も三振の58％をこのフォークで奪っているというほどだ。今回の好投でシーズン奪三振数は164となり、大谷の167奪三振に肉厚。次回以降の登板では大谷を抜いて日本人トップに立つ可能性も浮上した。
（ABEMA『SPORTSチャンネル』）