【MLB】メッツ1-3エンゼルス(8月25日・日本時間26日/ニューヨーク)
「ブ〜!」シティフィールドのファンはホームチームに大きなブーイングを浴びせた。エンゼルスの大谷翔平投手が「2番・DH」で出場したこの試合、チャンスで迎えた第5打席は申告敬遠となり、大谷の打つ姿を見たかったファンから不満の声が噴出した。
23日(日本時間24日)の対レッズ戦終了後に右ひじ靱帯の負傷が判明して以来の実戦となった大谷。ミナシアンGMは今季の投手起用は終了したと明言したが、野手としてはシーズン完走を決めたということで、この試合でも先発出場した。負担が少なくなったとはいえ、腕を痛めていることには変わりないだけにこの日の大谷にはいつも以上に多くのファンが注目した。
そんな状況で迎えたこの日のゲーム。大谷はメジャーで初対決となる千賀滉大投手から第2打席目にはライトオーバーのツーベースヒットを放ち、チャンスを広げるなど活躍。千賀との対決は2四球を含め3打席すべて出塁するなどチームに貢献してみせた。
そして迎えた9回表のエンゼルスの攻撃。2死ながらシャヌエルのセンター前タイムリーヒットで1点を追加して、なおもランナーは一、三塁という場面で第5打席を迎えた大谷。一塁が埋まっている状態なので勝負すると誰もが思ったが……最優秀監督賞を4度受賞しているメッツの名将ショーウォルター監督は大谷との勝負を避ける申告敬遠を選んだのだ。
大谷がレガースを外し、一塁へと歩き始めるとシティフィールドのファンが一斉にブーイングを始める事態となった。
一塁が埋まっていたにもかかわらず、勝負を避けるというメッツの弱腰な作戦にいら立ったか、それとも純粋にバットを振る大谷の姿が見たかったのか、この日集まったファンは大きな抗議の意思を表明した。くしくもこの日のシティフィールドは日本人や日系コミュティのイベントが行われる「ジャパニーズ・ヘリテージ・ナイト」ということで、普段よりも日本人が多い状況だったこともあり、一層のブーイングが強く起こったのだろう。
普段は見られない少々異様な光景には、視聴者も「打たせてやれや」「勝負しろよ」「ぶー」と大谷敬遠に対して不満爆発といったコメントを数多く寄せていた。
(ABEMA『SPORTSチャンネル』)




